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[コメント] ローマの休日(1953/米)

ヘプバーンについては何もいう事なし。
takud-osaka

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ラスト。王女と、二人にしか解らない逢瀬を交わし、その後ひとりその場を立ち去るペックの姿が、どこか「憮然」としているように私には見えた。この作品自体は、絶対にありえないおとぎ話だけれど、そのラストの彼の姿に等身大の「人間」の姿が、言い換えればひとりの「男性」の姿が滲み出ていた。もうこれ以上物語は続くわけはない。そしてその後いやおう無しに登場した「THE END」の文字を、私は始めてこの作品を観た時、たまらなく切なく眺めてしまったのを、今懐かしく思い出す。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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