[コメント] 夏至(2000/仏=ベトナム)
もっとスローでもいいぞ、この時間感覚。最初は自分もふるいから落とされたけど。
『季節の中で』でも感じた違和感。多くが貧しい人たちで占められてるはずのヴェトナムのこぎれいな映像。これでいいのか?
でも僕ら日本人だって、西洋人から見たら、アジアの外れの国なのにブランド物身につけて車に電気製品にPC・・。リッチなアジアのサルたち。しかも東南アジア諸国は経済成長中。文化的にも進んでいるし、いまに日本を追い越す日も遠くないのだろう。
僕がすごく良いと思ったのは、他とは一線を画す空気感。疲れていたときに見たら最初の10分ぐらいで寝てしまったこのテンポ。仕事漬けであくせく生きている人は見ることができないのだ。自然の時間の流れの中に身を委ねてゆったりと生きている感じがする。すごく豊かなかんじ。うらやましい。
だから、それぞれの愛憎劇が展開される後半より、なにげな日常を描いているだけの前半の方が良かった。裕福な家族の色恋の悩みなんてあんま興味ないもん。
日本でもアジアンテイスト・ブームの流れの中で、もろに雑誌とかに紹介されそうな映画。いや、ひがみですよ、日本の貧乏人の。
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