[コメント] 秋刀魚の味(1962/日)
小津映画初体験。冷めた視線と構成力に舌を巻くが、家父長制的男尊女卑になじめず。
戦後の高度経済成長の基盤となった家父長制的家族が大前提になっているので、そもそもそれに拒絶感持ってしまい馴染めなかった。 女の幸せイコール結婚なところとか、ゴルフクラブをめぐるやりとりなど、まさに小市民なつまらなさ。 会社での男女の立ち振る舞いや、家で男たちが卓を囲んで談話するシーンなど、男尊女卑を端的に示されるのでヤなかんじだ。
自分も普通の核家族で育った平凡小市民なので、自分のつまらなさの源泉を見せつけられているような気がする。
サザエさん的家族ワールドから淡々とそしてじわじわと人生の苦味を搾り出していく監督の手腕はすごいなぁと思うのだが。
岩下志麻のクールビューティーぶりと、トリスバーの岸田今日子の若さが印象的。
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