コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] GO(2001/日)

これは久しぶりに出てきた日本産の優秀な青春映画だ。と、これだけでは言葉が足らんか?。この国では。
tacsas

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







テーマである在日が単なるエッセンスだったなんて軽々しくは云えないけれど、青春映画が観たいというだけで何度も単なるアイドル映画に騙され続けてきた僕としては、先入観を振り切り見に行くだけの甲斐があった作品でした。

そりゃあ最初の小学校の校庭シーンは嫌いだし(このシーンに独特の日本映画のイヤなテンポを感じた。でもすぐにドラゴン怒りの鉄拳に救われた)部屋のポスターはジミヘンなのに、資本主義の象徴としてなのかマライアのコンサートに行くとか言ってるし(これは無理矢理落語を慰めにした)何か自分の心の中で整理しきれないものはあります。

でもこの親子の放つ強烈なエナジー、魅力ある原作、見事な演出、練られた脚本、そして友人やその他のワキを固める味ある人達。本当にこれからの日本の青春映画のお手本にしてもらいたいものが沢山ありました。ラストに不満を持たれている方もいらっしゃるようですが、僕はこれが当たり前のように青春映画ぽかったからこそいいと感じています。

僕は生まれてこのかた日本の青春映画が流行っているなんて時代に育ったことがありません。主演の窪塚洋介柴咲コウを少なくとも僕はカッコイイとは感じなかったけれど、とても魅力ある素材だとは思いました。彼らに、そして監督には再度頑張ってもらって日本産の見事な青春映画乱立時代を作って下さるよう、是非お願いしたいです。

でもすぐにパート2とか作ったら・・・・・・許さん!。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (3 人)トシ[*] ボイス母[*] tredair[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。