[コメント] ヴァージン・スーサイズ(1999/米)
ソフィア・コッポラは本当に原作やこの姉妹達を愛しているのだろうか?
だとしたら相当ダメである。空回りしているのかしらないが、映像から姉妹達への愛情を感じないのだ。演じる方がヘタなのか監督が悪いのか姉妹愛なんかもまったくない。いくら偏屈家族とはいっても家族すら感じられない・・・。レンズの使い方の面白さ、美しい映像は多々あった。ブロンド少女があれだけ揃った絵も見事ではある。でも綺麗な絵だけがみたいのなら別に映画じゃなくてもいい。しかし対する男性陣への映像には何故か愛おしさを汲み取ることができる。その中でも特にトリップ(ジョシュ・ハートネットの方)。こいつの登場からあのやたら喪失感あるあの場面までは雰囲気作りもウマい。批判できるところもあるが、あれくらいの感じならそこまで文句は出てこない。しかしその後、大事なシーンに近づけば近づくほど、変な飾りは多くなる。素晴らしくなる可能性を含む素材だと観る前は思っていたが、最後の方は、正直「エー?」と50回くらい言いたくなった。印象に残っているのは映像の断片ばかり。監督がストーリーの細部まで把握し登場人物を心から愛していればこんなものにはならなかったんじゃないのか。そう思えて仕方ない。
ところでマイケル・パレは何をやっているんでしょう?
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