[コメント] 無防備都市(1945/伊)
思いの外手に汗握るサスペンスアクションの演出。ブルース・ウィルス並みの活躍をする司祭が主役の印象。ハリウッド映画タイプの映像の原点を垣間見たような。とりたててけれんみがないのに、まったく薄っぺらではなく、さりげなく力のある映像に魅かれる。
もちろんモチーフからして、けして「娯楽」ではありませんが。善悪の構図に今となっては単純な印象もあるが、現実にどれだけ激しく虐げられたかを思うと、これでも有り余る怒りを精いっぱいぶつけているものなのだと。人は激しい気持ちで「真実」を伝えようとすると、かえって舌足らずになるものだ。
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