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けにろんさんの人気コメント: 更新順(60/142)

人気コメント投票者
★5スター・ウォーズ 最後のジェダイ(2017/米)シリーズ基底の善悪論を葬り時代の変転による旧システムへの決別を謳う。世代は交代しジェダイは消えゆくしかない。3局カットバックによる熾烈な収斂こそ佳境。戦闘シーンはCG過剰の過渡期を経て単線構造に回帰。2人の主役のキャリアアップも物語を担保。Myrath, セント, ゑぎ, カルヤ[投票(4)]
★412モンキーズ(1995/米)時空を2元的に往来する物語が遂には円環を形成する点はさして目新しくもなく感興も覚えない。だが、冒頭からしてブルース・ウィリスの気合いの入り方が常軌を逸しており、その肉体性が如何にもなギリアム的プラスティック脳内映画に血流を送り込む。Myrath[投票(1)]
★5ダイ・ハード(1988/米)「どうしよう…落ち着け…」とオタつく自分に言い聞かせるところで一気に掴んだ。四苦八苦するが何とかなっちまう等身大キャラが最後まで一貫しており、結果ガンマン気取りの大見得がギャグ寸前で反転し映画をいきなり別次元に昇華させる。硬質な撮影も良い。週一本, おーい粗茶[投票(2)]
★3競泳選手ジャン・タリス(1931/仏)速さの科学的究明とかキャラのフィーチャーとか政治的な意図とかは皆無であり執拗に飛び込みを逆回転してみたりの動く画へのトキメキが主軸である。そして、それは今更だ。ただ「水」への偏愛は少なからず萌芽を見せ水中撮影の幽玄は少しドキリとさせられる。寒山拾得[投票(1)]
★3関ヶ原(2017/日)駆け足のトピック連鎖はコンセプトとして有りだと思うが、肝となる心根にはある程度の感情の納得性を付与せねば持たない。島左近・大谷刑部・小早川秀秋に関してのそれが決定的不足。その分架純に尺を使うのは精進料理にお砂糖。そして定型的滅びが来る。disjunctive, , , DSCHほか5 名[投票(5)]
★4フライト・ゲーム(2014/米=英=仏=カナダ)絶対的窮地を救うのは計算外に溢れ出た心の奥底の心情吐露で人を打つのはそういう虚飾のない本質である。鮮やか過ぎる状況の180度の転倒に素直に加担させられる間も無く機内に限定されてきたカメラアイを外に開放する手際。釣瓶打ちのプロットの組み立て。disjunctive, 3819695[投票(2)]
★5別離(2011/イラン)離婚と板挟まれた子供を物語るかに見えた展開は老親介護に舵を切ってから幾何級数的に諸問題を包含しつつ次々新たな展開を迎える。一寸見たこと無い作劇のダイナミズム。それが一巡後に戻った所は最早戻れない場所でしかない。このニヒリズムこそがナウだ。緑雨, セント[投票(2)]
★4ノック・ノック(2015/チリ=米)オリジナル未見なので『ひなぎく』風味な『フェア・ゲーム』に見える。潜在的ドM願望を刺激する物語性は文句のつけようもなく2人のビッチも頃あいの下品さでナイス。自己規範に雁字搦めの幸せなど木っ端微塵に破壊されて新たな世界が開けるかも。清々しい。クワドラAS[投票(1)]
★3チャッピー(2015/米=メキシコ=南アフリカ)ロボコップ』な背景の『AI』再語りの手垢感もあるが、本来3項対立の傍系人物でしかない2人が予想外の父母性を発露し始めて均衡が崩壊する。と言うより作り手の心情もそこへ片寄せしてる。創造主を序盤で退席させても良かった。強度は数倍増したろう。クワドラAS, DSCH, ペンクロフ[投票(3)]
★3東京喰種 トーキョーグール(2017/日)寄生獣』と似た構造だが高潔さが無い。良・悪グールが居る設定自体が凡庸で良いグールしか出てこない展開は主人公の悲愴を希釈する。彼岸に行く話なら此岸を描くべきで2人の捜査官で代替しちまうのも覚悟が足りない。富美加が良いのは覚悟の度合いか。水那岐[投票(1)]
★4旅情(1955/米=英)行き遅れハイミスの感傷旅行のリード役は少年から頃合いの中年男へリレーされるが映画には悪意の欠片も存在しない。サンマルコ広場の景観が荘厳な華やぎで彼女の悲喜交々を彩るだろう。その端正なカラーの色調。そして傑出したラストの小粋なくちなし使い。デナ, セント[投票(2)]
★2コピーキャット(1995/米)ウィーバーハンターの一見逆ではと思わせる配役が効果的に使われた節も無い。殺し方の趣向に拘る題材であるなら撮り方もゴシックに主張していいのだが流されてるだけ。同ジャンルの巨峰『セブン』と同年公開なのが侘しいさしたる見せ場もない凡作。デナ[投票(1)]
★4結婚しない女(1978/米)未だ離婚が一般化する以前に於いて尚その衝撃を徒に煽情的に描かぬスタンスを早朝のマンハッタンのシーンに代表される空気の透明感が支える。人生の難事を切り抜ける処し方は女性の自立云々より根源的な生き方へ示唆を与えるだろう。クレイバーグが良い。デナ[投票(1)]
★4エグゼクティブ デシジョン(1996/米)再使用不能の禁じ手がものの見事に決まり絶望と喪失の余韻がオーラのように映画を支配する。事務屋が先頭に立たざるを得ない展開は在りがちだとしてもオーラにより設定の真摯は担保される。他の同種映画を突き放し得たのはキャスティングを含めた企画の勝利。デナ[投票(1)]
★3野菊の墓(1981/日)聖子の溌剌と紙一重の精一杯さが木訥とも感じられ、桑原の下手っぴさも田舎少年の純朴さを醸し出す。ど素人の2人のテンションを一応見れるものにした澤井の端正な演出をこそ評価するべきだろう。格調に欠けるのも仕方ない。ぽんしゅう, ナム太郎[投票(2)]
★3上海異人娼館 チャイナ・ドール(1981/日=仏)キンスキーイリエによって演じられる元ネタ部分と寺山お手盛りの天井桟敷他日本人俳優により演じられる市井人部分が完全遊離し失敗。日本語で演じられる中国人ドラマは興を削ぐことこの上なく無用の夾雑物だ。自信の無さが露呈している。ぽんしゅう[投票(1)]
★1アルファヴィル(1965/仏=伊)大の大人のSF飯事。ハードボイルドに無機的な世界を描こうとしても否応なく愛に飢えたメンタリティが介入する。技術的にも中身の文明論にしても未だ稚拙。ゴダールにとって甘さに恥じらい無き時代と乾いて先鋭化する時代の端境期の惰性が産んだ愚作。Myrath, ペペロンチーノ, 水那岐[投票(3)]
★4レッド・ファミリー(2013/韓国)南の物質文化に感化されるパターンの米国的価値基準に転びそうになりつつ寸でのとこで躱す繰り返しなのだが、やがて、腐れ嫁基準で回る南のダメファミリーさえ一生見果てぬ羨望であることの北の現実を思い知る。温い見てくれの皮下に流れる鮮血が時たま滴る。ロープブレーク, 水那岐, 寒山拾得[投票(3)]
★2ねらわれた学園(1981/日)多くの前兆や予感をはらんだ前半が良かったのに後半は崩壊してしまった。まあ、大林としては確信的だったのだろうが、壊し方の好みの問題だと思う。役者手塚真のアナーキーなセンス等見所も少なくはなかった。寒山拾得, ぽんしゅう[投票(2)]
★4花筐 HANAGATAMI(2017/日)本卦還りとでも言うべきオプティカル盛りまくりの演出と馴染みの出演者たちに総決算の趣がある。男女6人の黄泉や戦場に隣接した青春の華やぎは儚いからこそ永遠なのだ。生き伸びてしまった苦渋を詠嘆するには物語強度が不足。常盤の役が徒に拡散させた。ゑぎ, セント[投票(2)]