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けにろんさんの人気コメント: 更新順(117/142)

人気コメント投票者
★4真実の行方(1996/米)癒着する教会とヤクザという社会派的設定や辣腕弁護士と美人検事の師弟対決という本筋が土壇場でいきなり思わぬ所から浮上したサイコに呑み込まれる。一点勝負のキーポイントを押さえた衝撃の演技。チャップマンの撮影もシャープ。NOM, たかひこ[投票(2)]
★5ガキ帝国(1981/日)少なくとも、この映画にはマイナーなゴッタ煮的混沌の地平から何かを覆そうという気概が厳然として存在していた。西梅の地下街をそぞろ歩く横移動の臨場感もTVから流れる「ザ・ガードマン」も…。『ヒポクラテス』と対極で同期する80年代バイブル。TM(H19.1加入)[投票(1)]
★3男たちの挽歌 II(1987/香港)ジョン・ウーは、どうも撃ちまくり破壊しまくる銃撃戦だけを撮りたかったようで、結果、堪えに堪え忍んで最後にブチ切れるという任侠世界が後方に追いやられ、何故か獲得したのが80年代アメリカ映画の1系譜たるベトナム帰還兵ものの厭世観だった。デナ, 鵜 白 舞[投票(2)]
★4イヴの総て(1950/米)得てして風化する宿命のマスターピースに留まらず今尚訴求力を持つとすれば2人の女優の役者力だと思いもするが、燻銀の如くに緻密なマンキーウィッツの構成あればこそ。机上の設計こそ半世紀の年月に耐え得る。カフカのすあま[投票(1)]
★3天空の城ラピュタ(1986/日)ナウシカ』のような叙事詩的巨編を経た宮崎が敢えて『コナン』や『カリオストロ』に回帰して見せる戦略的あざとさ。しかも拙いことに童貞的世界観は完璧に踏襲され、肉体アクションの映画美は喪失した。女海賊とかのベタなコメディリリーフも鼻につく。こしょく[投票(1)]
★4カストラート(1994/仏=伊=ベルギー)持てる者と持たざる者の話は『アマデウス』の類型のようで目新しいものではなく、一方で題材上避けては通れない筈の性的抑圧を兄弟の愛憎で誤魔化したようで逃げを感じるが、ともかく舞台シーンの異様なまでの迫力が圧倒的で何故か満足してしまう。りかちゅ[投票(1)]
★4馬鹿まるだし(1964/日)後年の「寅さん」のように作者の思惑を超えた破壊力は無く余りに完全無欠にまとまりすぎたキャラだが、それを慈しむが如く大事に丁寧に磨き上げてて微塵の破綻も無いのが恐れ入る。特に好きとも言えないが蔑ろにもできないのが困る。甘崎庵, G31, sawa:38, 町田[投票(4)]
★5ハード・ターゲット(1993/米)ジョン・ウーヴァン・ダムもお互いにアホであることを隠し立てせず完膚無きまでにそのアホを全開しスクリーンに刻印してる。「極み」と言っていいだろう。有象無象のペキンパーの申し子中、少なくとも技巧面では真に凌駕し得たと思える傑作。d999[投票(1)]
★2バトル・ロワイアルII 鎮魂歌〈レクイエム〉(2003/日)家畜小屋の革命思想の浅薄さが薄ら寒い。中途半端な反米論はファションなのか?某映画を真似した弾着を用いぬCG処理の軽さや自己模倣を繰り返すたけしをまんまトレースしたには脱力。とっとと親爺の名をクレジットから外すのが供養であろう。NOM, らーふる当番, アルシュ, ぽんしゅうほか10 名[投票(10)]
★5母べえ(2007/日)父親の不在を補うべく多くの人々が醸す賑わいの至福。そして、人々が順次欠落しゆく喪失のドラマ。劇的誇張皆無な物語を精緻な心象描写で紡ぐ匠の技。今回は表情のクローズアップが内包する画力に撃たれた。吉永の際どさも良い意味でインモラル感がある。RED DANCER, TM, 直人, ペペロンチーノほか7 名[投票(7)]
★3激動の1750日(1990/日)「実録」的題材なのだが、あくまで筋を通そうとする中井貴一の立姿は「任侠」のそれであり安定感がある。組織もへったくれもない個のドラマツルギーに矮小化されゆく90年代実録路線の端境期に位置する70年代の残り香。キャストは総じて力演。sawa:38[投票(1)]
★5北北西に進路を取れ(1959/米)メイソンアジトや国連本部の偏執的直線造形はグラントの緩さでバランスを取らねばキツすぎる。マクガフィンのみで成立した究極のカスムービーは強固な確信で純粋映画領域へ突入。しかし、真の驚愕は非スタジオでの複葉機シーン構築力。力量とはこれ。緑雨[投票(1)]
★3青い珊瑚礁(1980/米)何のヒネリもない物語を奇を衒わない平板な演出で押し切っている。毒もそっけもないにせよ絵葉書みたいな南海の風光に魅せられて飽きない。割り切ったアルメンドロスの仕事ぶりも好ましく海中撮影、わけても蛸が蟹を喰うシーンが圧倒的に素晴らしい。デナ[投票(1)]
★2春婦伝(1965/日)土台ちゃんとした物語なのだから、いじくる必要もないのに、いじくってしまったケレンが煩わしくさえある。清順流の繋ぎは時と場所を選ぶと言うことじゃなかろうか。場末的廉価感は的を射るにはターゲットは限定されるということだ。りかちゅ[投票(1)]
★2ほんの5g(1988/日)一直線少女の奮闘譚でもなく、モラトリアムからの脱皮を謳うでもない。ほとんど製作意図不明の物語を緩い演出と緩い役者が繰り広げる(富田靖子除く)。題名も軽いが中身も軽いよ。大魔人, ペペロンチーノ[投票(2)]
★5インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説(1984/米)インディが伝説の領域に達したことを2作目にしてスピルバーグフォードも了解していたらしい。ギュウ詰めの腸詰めウィンナーの如くに珠繋ぎな見せ場の連続だが世界を支配した者のみが持つ完璧なる余裕が全篇に横溢。[投票(1)]
★4ナイトホークス(1981/米)髭面が更に暑苦しいスタローンと怜悧なハウアーのカットバックな展開が小気味良いまでに決まった前半の出来は注目に値する。脚本の妙を新鋭マムルースの押さえた演出が倍加させる。ただ後半の個の対決への収斂は世界を矮小化させた。惜しい。デナ[投票(1)]
★3嫌われ松子の一生(2006/日)カラフルでポップな語り口は闊達だが、受動的な生き方の末の転落人生に対する共感も反意も感じられない。したたかな女が跋扈した昭和へのアンチテーゼとしての平成イズムは、やはり語るべきものを持たないのか。松子を通して何かを直截に撃って欲しかった。りかちゅ, ざいあす, パッチ, kakiほか7 名[投票(7)]
★2金融腐蝕列島 呪縛(1999/日)華麗なる一族』の時代じゃあるまいし、こんな大時代な銀行頭取を出す錯誤感覚の一方で絵空事めいた米映画ヒロイン風女性記者。現在認識の決定的欠如だけならまだしもアメリカかぶれの剽窃を直截に日本の風土で成立させようというのがスノッブ丸出し。これで最後[投票(1)]
★4女囚701号 さそり(1972/日)劇画的であることに自覚的であり大胆としか言いようのない誇張演出が壺にはまった前半は文句なしの傑作。ロジカルな唯物史観の高みにさえ到達し得ているかのようだ。が、情に浸食された後半は一気にトーンダウンしてしまう。惜しい。デナ, ぽんしゅう[投票(2)]