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けにろんさんの人気コメント: 更新順(1/116)

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★2その後の仁義なき戦い(1979/日)役者は揃ったが、組織の川下で青春ものめいた友情とかをチンタラやってるだけで包括的な組織論に波及しないのでは「仁義なき戦い」の冠が泣く。笠原イズムはもっとドライでクールであった筈。工藤演出もTVの段取り感が抜けず大ざっぱな定型に終始。寒山[投票(1)]
★4あの夏、いちばん静かな海。(1991/日)フィックスと歩行の移動のみで構成された反復のリズムが心地いい。サイレント基調なこともあり一種絶対映画の域に迫れそうだが、照れ屋のたけしは崇高化寸前でギャグのジャブをかまして外す。悪い奴は1人も出てこないが押しつけがましい善意も皆無だ。寒山, セント[投票(2)]
★5海街diary(2015/日)姉妹間だけではなく他者との関係性の変容を「空気」だけに最大限の演出を注ぎ込んで緩やかに慈しむかのように描いた工芸品。3度の葬儀と法事が編年のメリハリを付与する構成が高度に小説的だ。想定外の4人の良さだが「穢れ」を滲み出させる大竹は弩級。ロープブレーク, クワドラAS, カルヤ, jollyjokerほか7 名[投票(7)]
★4ジェシー・ジェームズの暗殺(2007/米)冗長とも言えるが敢えてアンゲロプロスのようだと言ってみれば深淵にも思えてくる。少なくともリアクションではなく場の空気を描こうとしたのは間違いない。それが成功したシーンは心底堪らないが、でないシーンは結構睡魔に襲われる。ぽんしゅう, RED DANCER, セント[投票(3)]
★4海よりもまだ深く(2016/日)母息子とか嫁姑といった家族間の感情の機微や軋轢を細緻リアリズムを折に触れ挿入し描くという点に於いて最早名人芸の域に達している。ただ名人芸すぎて観る側のハードルも上がっちまうのだ。本当の痛さや本当の苦しさ未満の世界に安寧に耽溺してるのは危険。ロープブレーク, セント, 緑雨, 水那岐ほか6 名[投票(6)]
★4逆噴射家族(1984/日)周りが変だと言ってる自分が結局一番変なのであった…が再周回し辿り着いた社会リセット待望論。類型的前半ではあるが老父の為に掘り始めた行為は逸脱してアナーキーな破壊に向かう。終息かと思えた後の顛末は『爆裂都市』を経た石井の力業で容認したい。ペペロンチーノ, ぽんしゅう[投票(2)]
★4泣き虫しょったんの奇跡(2018/日)サボった訳でない茫漠の10年を誇張なく気付けば終わってしまったという事実として描く。再起動の切欠もしかりで龍平の低温演技の一貫が世界を規定するのだから豊田らしからぬベタ話法も良しと思う。それでも盤面接写の駒運びは躍動感に満ちている。セント[投票(1)]
★4判決、ふたつの希望(2017/レバノン=仏)家族を虐殺され故郷を蹂躙された者に軽々に融和や和平を言う資格が誰にあるかという思い。駐車場での一幕は糸口にはならず男は侮蔑し殴られるをもって心と体の痛みを等分するしかない。レバノンの街角で吹き出した民族怨嗟の潮流が大騒乱に至る顛末は生煮え。ぽんしゅう[投票(1)]
★4忘れられた人々(1950/メキシコ)悪の起源を解き明かそうなぞと言う教条的志向は皆無で、ひたすらに派生しゆく悪の連鎖を丸投げに提示する。そう言う絶望的達観は無責任と紙一重なのだが、真摯な姿勢からブニュエルの怒りと哀しみは読みとれる。シュールな表現が全く古びてないのは驚き。寒山, ゑぎ, 太陽と戦慄[投票(3)]
★3鰯雲(1958/日)様々な悲喜交々があったが結局それでも時は流れていき我々も生きていくしかないという諦観で『流れる』と同工異曲。ただ田中澄江的情念は橋本忍の無骨な構築力では代替不可だし東宝専属役者だけでは矢張り駒不足感が否めない。寒山, のの’, 直人[投票(3)]
★3ペンギン・ハイウェイ(2018/日)平穏な日常が異物混入により変容し少年少女が大活躍して平穏を取り戻すというウンザリな中二病世界だが、おっぱいへの異様な拘りと蒼井優のリアリズムが世界に風穴を開ける。ひと夏の経験で少年は何かを永遠に喪うという鉄板テーゼが辛うじて刻印された。水那岐[投票(1)]
★4海潮音(1980/日)風土に根差した家父長制度の崩壊が侵入者により齎される文学的バロックを志向した意気は買うが舌足らずで生硬。だが効果音としての和製ポップスと旧家屋のトリッキーで余りに映画的な構造といったアンビバレンツが混在し荻野目の天才がそれらを突き通す。寒山[投票(1)]
★4その男、凶暴につき(1989/日)通行人が巻き添えで撃たれるところが『フレンチ・コネクション』を想起させる以外は、快感をもたらす映画的カッティングのリズムから遠く隔たった地平で孤絶した厭世感を叩きつける。孤独な作業を全うしたたけしの妥協なきクールネスこそが格好良いのだ。週一本, 緑雨, セント, おーい粗茶ほか7 名[投票(7)]
★4カメラを止めるな!(2017/日)迎合的な劇伴と映画賛歌は若干鼻白むところだが、パラノイアな女房・娘との家庭の為に自分を殺して世間に頭を下げる男は不如意な経緯からカメラの前に立った瞬間スイッチが入る。虚構に仮託してクソな奴らをばっさり斬って棄て現場は好循環。これこそ理想郷。ALOHA, 死ぬまでシネマ, さなぎ, おーい粗茶ほか6 名[投票(6)]
★3ヒッチコック/トリュフォー(2015/仏=米)聞き飽き挿話のアンソロジー。『サイコ』に関するスコセッシの解釈は腑に落ちたりするが地文章と映画引用は全くリンクしない。偏屈変態デブ親爺にインタビューする繊細青年の緊張は通訳の屈託ないおばちゃんに助けられた。その発見こそがこの映画の妙味。ナム太郎, プロキオン14[投票(2)]
★4プリティ・リーグ(1992/米)時代の間隙を埋める徒花であったにも拘らず誠心誠意がむしゃらに走った彼女たちへの賛歌であり文句無しに気持ちいい。一方で1人の男の再生の物語にもなっているのも又抜かりなくハンクスの場末感が最高。男は女で生きもするし死にもする。真実である。ぽんしゅう, おーい粗茶[投票(2)]
★3フィッシャー・キング(1991/米)2人の男のトラウマ脱却話としては回り道が多すぎメッセージが直に伝わってこないし、大体、自己憐憫から簡単に堕ちてしまう奴に共感したくもない。なんだかホームレスって気楽な稼業っぽい映画的な言説に安住している。ギリアムの中世嗜好も我田引水だ。ぽんしゅう, おーい粗茶[投票(2)]
★3IP5 愛を探す旅人たち(1992/仏)昔の恋人に会いに行きたいと思う老人の情熱が疲れヌーボーとしたモンタンから感じ取れず、彼に随行する若者2人の心情にいたっては作為的で全く共感できない。世間体への阿りに支配されている。再三の凝った画作りがあるから尚更あざとくさえ感じられた。YO--CHAN[投票(1)]
★4幼な子われらに生まれ(2017/日)再婚に於ける普遍的な確執を描いて何の奇矯な設定もない。のだが終始不穏な緊張感が持続。どんな家庭だってそういう危うい均衡上に立ってるのだとのクールな認識。斜行エレベーターや車窓景観や1人カラオケのリフレインが冷えて心地良い孤絶感を際立たせる。水那岐, セント, 3819695[投票(3)]
★31999年の夏休み(1988/日)近未来・やおい・男装少女と3拍子そろえば茶番に成り下がりそうなもんだが踏み止まったのは岸田理生の観念世界が映画を統御したからだろう。異界・外界から列車で2度侵入する少年は静謐世界を攪拌するが何も変わらない。そして夏休みは永遠に続くのだ。水那岐[投票(1)]