[コメント] 赤い航路(1992/英=仏)
冒頭の乳白色の海の深みに誘われ突入する目眩く変態性欲世界は文学情緒満載で時制の構成も巧緻。依存と乖離を往還しながら堕ちてゆく男と女の腐れ縁の帰結はそれ以外にあり得ない必然。そして突き放す。物語のバイブレーションが話法と同期した圧倒の余韻。
(けにろん)
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