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けにろんさんのコメント: 更新順

★4Bao(2018/米)子ども可愛いやはやがて反抗と断裂に至るという全く在り来たりの肉饅頭に託した掌話なのだが終局が鮮やか。唐変木めいた親爺はちゃんと鎹となって妻と息子の不和を見守っていた。時間こそが全てを融和させて解決する。そして新たな饅頭の作り手が加わるのだ。[投票]
★3DEAD OR ALIVE・犯罪者(1999/日)対決構図が描きこまれておらず2大スター競演の意味が無いし物語が収斂するラストの反則技もとってつけた感が拭えない。単なる自棄糞の公開オナニーだ。寧ろ既存セオリーを破壊したのは冒頭の短縮戦術で遣りたい放題。勢いに乗る無限縦走は映画を沸騰させる。[投票]
★4カメラを止めるな!(2017/日)迎合的な劇伴と映画賛歌は若干鼻白むところだが、パラノイアな女房・娘との家庭の為に自分を殺して世間に頭を下げる男は不如意な経緯からカメラの前に立った瞬間スイッチが入る。虚構に仮託してクソな奴らをばっさり斬って棄て現場は好循環。これこそ理想郷。[投票(3)]
★3ファーゴ(1996/米)多義的状況を描くのでなく一応主人公と目されるメイシーが存在するというジレンマが解消されぬので茫漠。2人組の掛け違えた歯車が狂っていくのでなく根っこからゲスで狂ってるので単線的であるし女性署長の好人物は対置される世界が頓狂味では効かない。[投票]
★3グリース(1978/米)生き方のポリシーを変えるのは男か女かのジレンマは突き詰められないのだが、クライマックスで名曲「愛のデュエット」のイントロが流れトラの腰がくねりだすと全てが雲散霧消してしまう。絶大な多幸感。チャニングのやさぐれ感も随所でサビとなった。[投票]
★3新・兵隊やくざ 火線(1972/日)全くもっての在り来たり展開ではシリーズ末期的症状にいくらカラー化や増村再登板をもってしてもリストラクトは適わない。相変わらぬ勝新の暴れっ振りを見てるだけで退屈はしないとは言えホモセクシュアルを匂わす描写は覚悟がないならやらぬがまし。[投票]
★5ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018/米)珍奇なハイテクや生温いバディ感に陥ったシリーズの隘路を肉体の酷使やローテクの容量超えの活用により打破する試みであるのだが、一方で非情の信義則とでも言うべき正しき殺戮にも言及。どう見せるかでなく内実が見せ方を選ぶ重厚なアクションの連鎖が快楽。[投票(3)]
★2仮面学園(2000/日)思い切った設定だし画的にも色々やれる題材と思う。仮面というモチーフを使うことで現代社会の病根やアイデンティティの喪失など踏み込む領域は幾らでもあったろう。しかし、物語はお決まりのクソつまらない殺人事件ごっこに矮小化。豚に真珠の題材であった。[投票]
★4ハリケーン(1937/米)馬鹿一徹の愛は軽挙妄動の単細胞連鎖で男をドツボ地獄へ追い遣るのだが、大自然の猛威は全てを無に帰する。その水量の莫大さと強風の激甚。カタストロフィと物語の強度が拮抗して互いに依存せず新たな地平へ映画を誘う。一種の純粋映画の境地に達している。[投票]
★5インディアン・ランナー(1991/米)ベトナム戦争が遠くに聞こえる片田舎の置き去りにされた物語。兄弟の思いの平行線は交わるどころか何時しか限りなく遠ざかる。妻に先立たれたブロンソン親爺の空虚。寄り添う事は誰にもできない。ショーン・ペンはただ見守る。限りない愛惜をこめて。[投票]
★3ジュラシック・ワールド/炎の王国(2018/米)遺伝子操作の新種にせよ島から米本土への展開にせよハンター部隊の役割にせよ前4作のエッセンス混合だし徒に展開を急くあまり怖がってる間もない。島を閉じて屋敷に極小化される構成も考え物。挙句の果てに卓袱台返して大風呂敷広げる帰結は日焼けの茄子だ。[投票(1)]
★3男はつらいよ 寅次郎相合い傘(1975/日)お嬢さん女優浅丘ルリ子の演じる裏街道ヒロイン「リリー」のキャラは評価が高いが何だか作り物めいて見える。コテコテすぎるのかも知れない。同じ道往く者同士の連帯愛はシリーズの決め事を破壊させかねない。そういう苦渋が終盤の定形的な展開に匂う。[投票]
★3インクレディブル・ファミリー(2018/米)母ラスティガールが一家の要なのは1作目から判っていたが、それは判ってても言わぬが花なのであって、彼女中心の展開では家族の共闘→絆の強化という本質は蔑ろ。主婦仕事の大変さって今更テーマも突き詰められず弟加入も超絶能力が突出ではバランスを欠く。[投票(1)]
★3焼け石に水(1999/仏)図太いおっさんが勝ち残ってしまうのが人生ってそんなもんという諦念につながる一篇なのだが3者3様に靡いて蔑ろにされるというM連鎖が感情寄せる部分も無いままヘタレダンスで一体化というキッチュ。結局おっさんが若者を口説く導入が一番サスペンスフル。[投票]
★4クレアのカメラ(2017/韓国=仏)プチ三角関係にユペールを絡ませた効果は一見無いのだが彼女の又かの唯我独尊的な佇まいが世界を変容させる。一応は被害者であるように見えるキム・ミニも表面的には柳に風の風情。下世話な通常人の監督&社長を遠くに眺めて彼岸へと向かうかのよう。[投票(1)]
★3バットマン(1989/米)本来はパルプな世界で語られるべき物語だが目一杯ゴシックでダークなゴッサムシティの美術とメカフェチズムを強引に投入する。その一方でニコルソンの暴走に任せたキッチュな造形は何故か予定調和的。どっちもバートンの資質だが喰い合わせが悪い。[投票(2)]
★5バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017/英=米)納得性あるフェミニズムが気持ちいいし、件の試合も背負って立つ男女のアイデンティティの抜き差しならぬ肥大化を背景に茶番を脱する。超クローズアップのモンタージュは表情の機微を逃さず、俯瞰カメラの試合は迎合的インサートを排す。手法的にも先鋭だ。[投票(1)]
★3ペリカン文書(1993/米)蛇の穴に手を突っ込んだ的な剣呑からは遠いし、手堅くはあるが最早意外性も皆無。しかし、キャリア序盤の美味しいさかりのトップスター2人を配した勢いはパクラを『推定無罪』の沈滞から辛うじて救う。踏み込んだ2人の絡みには未だ至らぬのだとしても。[投票]
★3菊とギロチン(2018/日)底辺での共振を描くにもギロチン社の面々のバカさが邪魔し熱くもなれない。在郷軍人会の毒を喰らわばの悲哀と在日の圧殺史の悲愴がフィーチャーされるに及び映画は止め処なく拡散。主人公花菊はそういう混沌を突き抜ける生・性のダイナミズムにも欠けるのだ。[投票(1)]
★3凶銃ルガーP08(1994/日)呪いの銃を持った凡人の破滅譚として物語は予定調和の域を逸脱するものも無い。しかし、媚びたところも全く無いのが初期の北野イズムに通ずるものを感じる。明らかに低予算でそれを隠す術もないのだが、撮影の小松原茂のセンスがそれを補っている。[投票]