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けにろんさんのコメント: 更新順

★2ワイアット・アープ(1994/米)詩情にせよ活劇性にせよシニカルな視線ににせよ純朴な崇拝にせよ超絶な個性にせよ無為な虚空にせよ入込み処が絞り切れぬままに芸なく尺だけ延びたのがコスナーの慢心に見えてしまうところが質悪い。神話をリストラクトするには周到な戦略が要件なのだ。[投票]
★5ウィーアーリトルゾンビーズ(2018/日)レトロゲームに擬えた展開の随所に差し込まれるリアルワールドの呵責ない現実との錯綜をキッチュとユーモアとバイオレンスで統御する目眩く混沌なのだが、スポイルされた子供たちへの連帯の呼びかけは真摯と思う。そして乗り越え踏み出すのだとの熱いエール。[投票]
★3ウォーターボーイズ(2001/日)プチ周防化するのはいいが、お上品にまとまり過ぎ予定調和に安住してる。フィンガー5やPUFFYの楽曲に助けられてクライマックスは辛うじてカタルシスのようなものをもたらすが、マイナージャンルにいる被虐とそれ故の連帯が生む力を描き切れてない。[投票(1)]
★4サイド・ストリート(1950/米)ふとした出来心から地滑りのように降りかかる災厄だが身重の恋女房の慎ましやかさが更生を促す愛すべきは小市民な人間観。悪徳弁護士と刑事に反復応用される小道具としての電話など小気味良いテンポと随所の仰角アングルが効いたマン演出はタイトで闊達。[投票]
★3フルタイム・キラー(2001/香港)反町は悪くないしラウも熱演だが、引退を夢見て安寧を欲するってのが大体に格好悪いしキレまくってるくせに実はってのも言い訳がましい。男と男のぶつかり合いにお為ごかしは不要なのだ。スタティックだが情だだ洩れなトー演出特性の兆候はある。[投票]
★4海獣の子供(2019/日)何処までおっ広げるの展開も『2001』スターゲイト擬きで煙に巻きミニマムな日常に回帰するのが据り良い。生物たちの精緻描写が半端なくコクがあり『ナウシカ』的共生世界を担保できたのも良。雨雲を追い越せば晴れ間が来る。心の持ちようで世界は変わる。[投票(1)]
★2まむしの兄弟 二人合せて30犯(1974/日)シリーズでこれしか見てないが正味つまらない。馬鹿で単純で乱暴だが本当は気が優しいというキャラは文太の本懐だろうが、そこに亡きおっ母さんネタが加わりベタ2乗でしんど過ぎ。安い工藤演出も緩さを上塗る。ひたすら脳天気な前半が救いではある。[投票]
★4誰もがそれを知っている(2018/スペイン=仏=伊)面白味のない結婚パーティがファルハディの弱点を露呈させる前半だが、混沌の中からバルデムの葛藤に焦点が絞られる終盤の作劇の喰えなさで映画は幾何数級的にダイナミズムを取り戻す。決断の納得性故にこそ全ての男どもは心胆凍りつかざるを得ない。[投票]
★5太陽はひとりぼっち(1962/伊)取敢えずベッドを共にしてみたけど所詮相性が合わなかった2人。それを恰も世界の週末の前兆のように描くアントニオーニの虚無は笑いを通り越し崇高に達する。暑熱の室内・馬鹿踊り・遊覧飛行・暴落の取引所などが須らく冷えた諦念で彩られ凄まじい無常。[投票]
★4町田くんの世界(2019/日)原理主義な人物が悪意と善意のグレーゾーンで生きるしかないリアル世界をどう穿つかに関して所詮ラブコメに矮小化せざるを得ない意あって力足らずなのだが、敦子充希の三十路前女子高生が両者の中間で寓話を成立させる。変態性が凡化を食い止めた。[投票(1)]
★3チャイナ・シンドローム(1979/米)地球規模のカタストロフィに繋がる案件を小さな器で描いたジャーナリスティックな結実として『カプリコン・1』と双璧とも言える。だが、女性の社会進出の肩肘張った感が主題とリンクし切れないのが映画をぼやかす。レモンの熱演しか見るべきものはない。[投票]
★4エリカ38(2019/日)詐欺の全容にせよ主人公の生き様の解明にせよ今一歩の感はあるが、老いをスッピンで晒す美代子の泰然自若が終盤にはエリカの諦念と同期し稀にみる説得性を醸す。希林との縁側ツーショットは音痴までもが虚実錯綜の催涙装置と化する賽の河原めいてる。[投票(1)]
★2ル・ミリオン(1931/仏)スラプスティック的な題材だがスピードが無くミュージカルめいた面もあるが躍動感に欠けかったるい。何よりお金を扱いながら全てに於いて切実味が無くお遊びみたいな話なので甘すぎるヒューマニズムのみが前面に浮き上がり見てると反作用で気が滅入ってくる。[投票]
★3コンフィデンスマンJP(2019/日)カモる仕掛けがまずあって逆算構築された前半2/3のドラマはどうでもいいよな小ネタをまぶしてダルく救いようがない。本質ダウナー系と思われるまさみの躁芝居が板についてないのも痛々しさを煽る。ではあるが根が善人な俺はまんまと騙されましたっす。[投票]
★3フォー・ザ・ボーイズ(1991/米)色々あったけど歳経て思えば…ってなもんで往年の50年代アメリカン芸道ものを第2次大戦の替わりにベトナムを配置して90年代に復刻しただけである。取り立てて悪くもないが新しいものも何もない。ベット・ミドラーは真に圧倒的…ただただそれだけだ。[投票(1)]
★5下り階段をのぼれ(1967/米)学びの喜びを教える教育ものの体裁をとってはいるが軸は生徒ではなく新任女教師にある。のだが彼女の私生活は全カットされハードボイルドな仕事観が横溢する。自殺や強姦未遂のあと先輩教師と歩く雪のスラム街は彼女の意志を確認する。闊達な編集が心地よい。[投票]
★3男はつらいよ 拝啓車寅次郎様(1994/日)ゴクミとのシリーズではウジウジと見ている者を大概いらつかせた満男であったが、寅の老化を間近で感じつつ負って立つ気概でもでたのか結構いい。牧瀬理穂も良い役に恵まれ好調。一方、寅は可愛そうな位影薄くかたせとの挿話は形をこなしただけ。[投票(2)]
★2たちあがる女(2018/アイスランド=仏=ウクライナ)彼女の心の痛みが晒されることなく繰り返されるテロは単なる自己中な勘違い女の妄動にしか見えぬなかで投入される鼓舞するバンドやヘリとドローンといった映画的意匠のあざとさ。描くべきは難民少女を里子に迎え洪水の地で泥に塗れてからのことだと思うのだ。[投票(2)]
★3コンフィデンス(2003/米=カナダ=独)悪くはないがコンゲームの片翼を成すキャラの魅力に欠ける。ホフマンの小物感は技を効かせても本質的な怖さの深淵に繋がらず、バーンズの華のなさも腹芸のないのっぺり感で面白みがない。脇で芳香を放つ顔ぶれが好サポートしているが主軸が弱いのだ。[投票]
★2ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019/米)「どうかお許しを」の寝返りラドンの平伏が象徴する東宝チャンピオン祭りの今更の復刻テイスト。音楽・武器・キャラなど原シリーズの摘まみ食い的な意匠投入も半端なので食い合わせの悪さだけが残る。見たいのは日常の風景の中の怪獣でCGプロレスではない。[投票(5)]