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[コメント] 冷静と情熱のあいだ(2001/日)

夢見る夢子ちゃんと悲劇のヒロインの欲求を満足させるための映画。あ、母もこれ見て気に入ってた、ってことはドラマチックな恋愛から遠ざかっている人にもOKってことか。
まゆ

小説を読んでから映画を映画館で鑑賞。その後、ビデオで2回鑑賞。この小説が好きなのです。この小説が好きな理由。“順正、よく考えたらひどい男じゃん!”って言われても、それでも何でも憧れちゃうんです!別れた男にとって、自分はずっと特別な存在でありつづけたいと。何年も前に別れた彼のことを思いながらちょっと感傷的になってしまったり・・・。(ん?まずい、引きずってる?いやいや、そんなことはないはず・・・。)

付き合い始めたばかりの彼と見に行った一回目。原作の小説とのあまりの違いに引いてしまった。それでも、フィレンツェの街並みの素朴さと美しさとミラノのドゥオモの壮大さ厳格さに圧倒された。(私はフィレンツェよりもミラノのドゥオモの方が好きなのです・・・)待ち合わせのその日、二人出会うシーンを見たとき、“あー、私も何か約束しとけばよかったー!”不覚にも思ってしまったのです。新しい彼氏が隣にいるのに。別に、今の彼に不満があるとか昔の彼に未練があるとかじゃなくってね、こっちの方がドラマチックじゃん。

そう、このストーリーは、夢見る夢子ちゃんの“いつか、私のことをすご〜く大切に想ってくれる素敵な王子様が迎えにきてくれる”という欲求を満足させてくれるものなのです。 そして、辛い別れを経験した悲劇のヒロインにも“まだ、あの人は私を想ってくれているかも”というとんでもない期待をもたせるのです。よく考えると、恐い・・・。

唯一、小説よりも優れていると感じたところ。それは、芽実の存在感。見るほどに、彼女の気持ちの揺れが伝わってくる。本ではついついあおいにばかり感情移入していた私ですが、映画では、芽実の気持ちを考えることができた。でもね、あおいよりもどうみても芽実のほうが魅力的なのよね、この映画の場合。 それでも芽実には悪いけど、やっぱあおいにはなりたいけど芽実にはなりたくない想う女心。

(評価:★4)

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