[コメント] アメリカン・サイコ(2000/米)
何も80年代に限ったことではない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ラストはなかなか面白い。目覚めると殺人現場であったはずのアパートにはもはや死体どころか家具も残っておらず、混乱した頭を抱えたまま、殺人を打ち明けた弁護士のもとへ行くと、殺したはずのポールにロンドンで会ってきたと言われるだけではなく、自分をパトリック・ベイトマンだと信じてくれない。見ているこっちもどっちを信じていいのか一瞬わからなくなってしまった。
個人的には、殺人が妄想であったのかはどっちにでも取れるけれど、弁護士は完全にパトリックを誰かと間違えていた、と思う。それこそが、この映画の中で一番痛烈な皮肉だから(その後同僚の元へ戻った時パトリックと呼ばれていたし)。
それにしても、個人の人間性の重要さというのは、いつの時代においても社会では軽視されていたと思う。この映画を見なくたってそんなことは日常茶飯事なのが現実。
それほど長くない(1時間39分)割には途中でちょっと退屈した。目に見えて滑稽な部分もそこまで笑えるほどでもない。クリスチャン・ベールは文句なし。
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