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[コメント] ファイト・クラブ(1999/米)

マリオ・バレンティノのシャツ、スコッチ・グレインの靴、エトロのネクタイ。気づいたら自分もジャック(エドワード・ノートン)だった。
ケンスク

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







本作でジャックの所持するブランド品はカルバンクラインのシャツ、DKNYの靴、アルマーニのネクタイ。特にはじめの2つのアメリカンブランドは、90年代から人気を博し今ではウォール街のビジネスマン御用達ブランドです。

また、本作の中では、北欧家具の代名詞としてIKEA(日本語:イケア、英語発音:アイキア。字幕では”北欧家具”となっている)が引き合いに出されています。

公開当初では、日本におけるインテリア志向はまだまだなりを潜めていましたが、現在ではIKEAも有名になり、Francfrancなどとあわせて非常に人気を博しています。そういった事実を勘案すれば、昨今における日本人の都市居住者は本作でエドワード・ノートン演じる「疲れた現代米国人像:ジャック」に確実に近づいてきているのでしょう。

本作に大きな社会的主張が含まれているとは思いませんが、自分自身も大企業の歯車として日々を過ごしていることもあり、ストーリーが妙にメッセージ性を持っているような気がしてなりません。

自分の未来とファイトする気持ちだけは忘れずに人生を歩んでいきたいものです。

(評価:★4)

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