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[コメント] スターリングラード(2001/独=米=伊=アイルランド)

実在したラシアン・スナイパーを軸に展開する緊張感と哀愁に満ちた大作。スクリーンで観て感動しました。ジュード・ロウが戦場の孤高の主人公をナチュラルに好演。リアルな映像も見事。
TOBBY

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ロケーションのリアルさにまず圧倒されます。『プライベート・ライアン』でのフィルムの銀残しによる手法も印象的でしたが、この作品の鉛色の重い映像も戦争の哀しみと残酷さを伝えていて胸に迫ります。役者陣もロシアの血を引くロウレイチェル・ワイズとドイツ側にエド・ハリスクリス・クーパーらをキャスティングしているのも心憎い!。真の意味での反戦映画としての主題や、ロウvsハリスの手に汗握る非情な銃撃戦が強く観客に訴えかえるのは勿論ですが、極限状態でも垣間見える人間性(ファインズの嫉妬や、少年の弱みに付け込む大人の非情さ)など細かな部分まで着目し描ききっている脚本は流石。ラストのワイズのリボーンにはちょっとご都合主義な匂いを感じましたが・・。戦争映画というと『プライベート・ライアン』『シンレッド・ライン』がとかく話題になりますが是非この作品も観て欲しい作品。にしても『リプリー』『ガタカ』と毎回違った顔を鮮やかに見せるロウの演技力も目を見張ります。

(評価:★4)

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