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[コメント] スーパーガール(1984/英)

公開当時近くに観た時点でも、しょーもない感漂っていたのに、改めて最近、観てあまりのチープさに卒倒。特撮技術のチープさ云々より脚本のお粗末さに問題がある。オーラ皆無のヒロインのスレーターは空回りだが、敵役のダナウェイが大熱演。嬉々と魔女を演じる彼女しか見所無い。
TOBBY

**ネタバレ注意**
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80年代って日本は腐ったアイドル映画量産しちゃって邦画界を揺らがせたけどハリウッドも名画群の影で、こんな救いのない作品制作してたんだなーと痛感。まだ「スーパーマン」シリーズの方が脚本は練られてるし爽快感があったように思う。スレーターは金髪碧眼の整った美人だけどオーラが無く存在感ゼロ。これは相手役のボックナーも同様で二人そろって鈍さが漂い、苛々させられ、役者とゆーよりチラシのモデル級。「スーパーマン」におけるロイス・レインはキビキビして頭の良い存在だったが、このボックナー演じるイーサンはバカ丸出し。二人そろって中学生カップルか!と突っ込みたくなる。で、この悲惨な作品を支えてくれてるのがフェイ・ダナウェイ。黙ってても圧倒的な存在感なのに撮影中に作品のヤバさに気付いたのか、心の底から大熱演。役の上では彼女は悪役だけど、映画にしてみればダナウェイこそ救いのスーパーガール。で、彼女の参謀にユーモラスなブレンダ・ヴァッカロが好演。彼女の存在も、この映画の救いになってます。特撮とかモタモタしてて犯罪の領域の中、唯一感心したのが、魔女セリーナ(ダナウェイ)が世界征服を確信した際に彼女の宮殿が巨大な山ごと町中に突然ボンッ!と登場したのが秘密の隠れ家とかじゃなく開き直っててユニークだった。他に笑えたのはボックナーにスーパーマンとの関連を聞かれたスレーターがあっさり「彼は従兄弟よ」と片付けてるのが軽すぎてウけた。が、何と言っても大爆笑シーンはスレーターの叔父を演じたオトゥールに尽きる。彼は閉じ込められた惑星から姪を助ける際に自分は竜巻きに巻き込まれ命を落とすのだが、その感動のシーンにおいて、巻き込まれてゆくオトゥールのポーズが足が半開きでギャグとしか思えぬポーズで竜巻きに落ちて行く。本気で大笑いした!。…そんな映画。

(評価:★1)

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