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[コメント] ゴッド and モンスター(1998/米)

原作未読なので作品だけで評価しますが、非常に良く出来た脚本だったと思う。実在の人物がモチーフなので幾つかのエピソードは事実であろうけれど マッケラン演じるホエールの人物像を見事に描写していて畏れいった。
TOBBY

そもそもゲイであるホエールは若さや美に執着しているけれど、多かれ少なかれ人は自分なりの美学や哲学って持っていると思う。その辺を実在の人物を通し、サスペンスフルに描いてしまった監督の鋭敏さは見事。演じたイアン・マッケランの演技の幅があるのにクドくないのも流石。この味はアンソニー・ホプキンスなんかだと頑張りすぎて出せないでしょう。サポーティング・アクトも好演で、メイドに徹しきったリン・レッドグレーヴのさりげなさ&ホエールの羨望と愛情の象徴をブレンダン・フレイザーは困惑を交え上手に体言していた。何気ないプールなどの日常のアングル等も、お洒落。ハリウッドは大袈裟過ぎないこういう作品も創ってしまうから驚き。ラストで辻褄が合う時に、なるほどねっと思うはず。

(評価:★4)

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