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[コメント] 大空港(1970/米)

パニックムービーの先駆的作品。時代のせいかスリル度が弱い。周囲が年だからと甘やかす老嬢(ヘイズ)が憎たらしく、厳しく処罰を!と思いながら観た。理知的なセバーグが美しい。
TOBBY

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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爆弾魔(ヘフリン)が飛行機に乗り込むまでが長くダレる。錯綜するエピソードも特に冴えたものが無く平板。主人公のランカスターが活躍するの待ってたら飛行機に乗り込まないので、仰天!!。機長のマーティンの方が主役クラスの存在感がある。この頃、絶好調のビセットはスチュワーデスとして彩りを添えるだけでなく凛々しい活躍も見せてドラマチックな存在をアピールするが、空港管理人(?)を演じるプラチナブロンドが眩ゆいセバーグの方が沈着冷静で知性的で、個人的に魅了された。無骨な技師役で脇役ながらジョージ・ケネディも好演するが、何と言っても本作の演技力No.1は爆弾魔の哀しい妻を演じたモーリン・ステイプルトン。彼女の迫真の演技には心揺さぶられる。彼女はこの役でオスカーノミニー受けながら、万引き令嬢演じたヘイズにオスカーは譲ったものの絶対、ステイプルトンの方が上手。ヘイズは基本的に役得なのとチヤホヤされてる設定が鼻につく。総合的にパニックムービーとしては興奮度が薄くヒューマンドラマとしての方が印象に残るが内容は微妙。ちなみにランカスター=春日八郎、マーチン=鶴田浩二、ケネディ=室田日出夫でリメイク出来たような気がする。

(評価:★3)

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