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[コメント] ザ・タウン(2010/米)

長い。長くてもバランスが良ければ良いのだけどアフレックは、あれもこれも描きたいと欲張りになりすぎている。さらに緩急のリピートが眠気を助長する…。胸に残る場面もあるのだが…。
TOBBY

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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アクションサスペンスとヒューマンドラマのどっちつかずになっているのと、場面場面に突っ込みどころが満載でもある。大勢の武装した警官に対して、たった4名のアフレックらが立ち向かえちゃったりとか。

映像の流麗さと役者陣の演技力は評価に値する。特に、ならず者キャラを演じたジェム役のジェレミー・レナーは本年度オスカーの助演男優賞をノミネーションも頷ける圧倒的存在感で、自分をいい男に描きすぎるアフレックを完璧に喰っている。

女優陣はハスッパなクリスタ役のブレイク・ライヴリーの方がヒロインのクレアを演じたレベッカ・ホールより素直に美人なのだが、コケティッシュでシェリー・デュバルにそっくりなホールは、何となく主人公のアフレックが更生を誓うのが解るような説得力の在る魅力を放つ。銃撃シーンや強盗シーンもスリルを伴うが、クレアがダグと食事中にジェムがふらりと現れた時の緊迫感もスリルを伴う。

クレアの家に張り込む警官が窓際に姿を簡単に表したり、ジョン・ハムが近距離の乱射を逃げ切れたり、重要な強盗計画を信頼ならないクリスタが知っていたり、いまいち適当な箇所も含むがトータルして色々詰め込んであるので腹一杯にはなるけど、作品としてはガタガタした印象も否めない。

晩年の痩せ細ったピート・ポスルスェイトと演技派クリス・クーパーも、しっかりと脇を引き締めていて、いぶし銀の存在感を見せてくれている。

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)煽尼采 けにろん[*] Keita[*]

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