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[コメント] マグノリアの花たち(1989/米)

原題が「鋼のモクレンたち」。そう、まさに、ここに出てくる彼女たち(モクレン)は愛に溢れ、泣いて笑って日々を生きてる。そして鋼のようにタフ。女たちの熱い友情をも超えたパワフルなヒューマンストーリー。スクリーンにしっかり人生が流れてる。
TOBBY

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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ハリウッド得意の群像劇。小さな町のドラマチックな出来事の数々。でも嘘臭くないのは織り成す人々の関係が上手に築けていてキャラクターにも説得力があるから。主役のサリー・フィールドよりも意地の悪いシャーリー・マクレーンや内気なダリル・ハンナ、陽気なドリー・パートンらの方が人間臭くて強烈な印象を残す。アンサンブルとして絆を築く彼女らの演技は見事。今の邦画ではこのようなユーモアに満ち、話に捻りが効いていて、さらに感動を呼ぶような作風はまず創れないでしょう。ややブッラックな部分に欠けメロドラマ調ではありますが良く出来た作品だと思う。サポートのオリンピア・デュカキストム・スケリットらまで皆、存在感あるし。ジュリア・ロバーツもただ薄幸に終わらず自己主張していたように思う。センチメンタルな印象強いけど実は力強さに満ちている作品。弱気な人はパワーを貰う作品だと思う。この作品が気に入ったら、『愛と追憶の日々』、『ホテル・ニュー・ハンプシャー』、『クッキー・フォーチュン』、『わが心のボルチモア』なんて気に入るかもしれません。

(評価:★4)

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