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[コメント] フェアリーテイル(1997/英)

我々は目撃する。エリザベス・アールという妖精を。
たかやまひろふみ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







フランシス役のエリザベス・アールは、全盛期のミーシャ・バートンにもヒケを取らない美少女。彼女が後にどうのように成長したのか、全く知らないのですが、この当時の輝きは本物です。作り手も心得たもので、何の必然性もない入浴シーンまで用意する周到ぶり。まあ、いやらしい(オレが)

お話に言及しますと、「日常に宝物は眠っている」「想像力が現実を書き換える」というテーマ(例えば『フィッシャー・キング』や『ビッグ・フィッシュ』なども自分の中では同じ位置づけ)は大変好み。しかし、その語り方に些か疑問があります。

と言うのもこの映画、「少女たちが撮影した妖精の写真の真贋」を扱っていながら、冒頭からCGでチョコマカ動く妖精を見せてしまうのです。ちょっと違いませんかと。むしろ最後まで妖精やら何やらは一切登場せず、写真も少女の言葉もフェイクなのかリアルなのか周囲の大人(と映画の鑑賞者)には判然としない。それでも最終的に「(真実はどうあれ)彼女たちには妖精が確かに見えたのだ」と信じさせてこそ意味があるのではないかと。そんな風に思いました。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ペンクロフ[*] ひゅ〜む

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