[コメント] 怒りの荒野(1967/伊=独)
おやじフォーエバー。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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リー・ヴァン・クリーフ様は立ち姿が実に絵になりますね。加えて一つ一つの所作が美しい。階段をゆっくりと降りてくる、その爪先にまで神経が行き届いた足運び。男のわたくしから見ても惚れ惚れとします。
ビジュアル面も完璧ですが、キャラクター造形もまた素晴らしい。撃てば百発百中の凄腕のガンマンにして、目的のためには手段を選ばない非情の男。自分に憧れる洟垂れな若僧に「ガンマンの十戒」という独自の殺人美学を教え込んでゆく。
ただ終幕でヘタレたところを晒してしまうのが残念で、出来れば最後までスーパーおやじでいて欲しかったなーと。例えば決斗で若僧にわざと撃たせて「本当に、強くなったな…」とか呟いてくたばるの。「師父ーっ」と絶叫したところで劇終。ああ、そりゃマカロニじゃなくて香港映画ですか。
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