[コメント] サスペリア(1977/伊)
ダイレクトに塗ったり配置したりの「赤」よりも、照明で赤くする、ということに重点を置いた美術が魅力的。
色料主義ではなく色光主義というか、透き通った光ならではの「色」の表現が幻想的な恐怖を煽っている。この色表現は「映像作品」ならではのものだと思う。
つまり、顔料では出せない「色」の魅力だ。
顔料にせよ光にせよ、そもそも「色」というものは存在しないのだ、という小難しい学術的な論はこの際あえて考えないこととしたい。
澄み切った「赤という色」の魔力を、とことん堪能するためにも。「色の魔力」を増幅させる、(まるですすり泣いているかのような)音楽をより味わうためにも。
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