なんてことはともあれ、自分の動きを不自由にしたスポーツに再び挑戦する主人公と、最初は嫌がりつつも最終的には受け入れてともに飛ぶヒロイン（だよね？）の、例の初デートの場面がおもしろかった。

飛んでいるときは二人とも同じ状態（身体の自由がない状態）になるので、世話をする／されるという関係が消え、心情的なものだけでなく、肉体的にもふたりが完全に対等になった瞬間だと思えたからだ。

肉体的にも対等になったところから二人の関係が深まる…というのは恋物語として正しいと思うので、あの部分が実話ではなく創作として付け加えられた場面であるなら、それはとても素晴らしいアイデアなのではないかと思う（映像的にも、映画館で観たかった！と思わせる場面のひとつだったと思う)