…入会希望です。

でも、矢口史靖の芸風はどうも苦手。

インディーズ時代の作品を見たときにそこはかとなく感じた違和感は、彼が初の商業作品に移行した「裸足のピクニック」を見てもやはり消せなかった。この作品も然り、だ。

テーマや独特の間合いはステキだし役者もよいが、どうも受けつけがたいコミック感覚（な構図や演出）と、なんだか吹っ切れていない（じめっとした湿気さえ感じる）下ネタに愛情を抱けない。

それでも、少女が成長していくと同時に周囲にいた人間たちもが（巻き込まれて）影響され光り輝いてゆく様はとてもよかった。水泳で花開いた（一方的な）ライバルやエアーズロックへ向かった教授たち同様、妹さんも何かを見つけられるとよいなぁ。