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[コメント] ノーカントリー(2007/米)

ものすご〜くハビエル・バルデムがこわい。もう、この人が画面に出てきただけで、涙が出そうになるくらい、こわい。ここまでわたしをびびらせるとは、コーエン兄弟はやはりただものではない。
カフカのすあま

いつものコーエン兄弟の映画作りの手法が、今回はすごく冴えていたと思いました。テーマと、彼らのスタイルが一致していたのかもしれない。とにかく、こそばゆいところに手の届くディテール描写にうならされました。(例の、足を持ち上げるシーンとか)。

トミー・リー・ジョーンズは相変わらず渋いし、相棒役の保安官も、『ツインピークス』のアンディといった役回りが光っていて、とても好感が持てました。

それから、ケリー・マクドナルド。なんという配役!彼女は今まで、グラスゴー・アクセントしか聞いたことなかったけど、できるんですね、アメリカン・アクセント。すごいなあ、さすが役者だなあと思ってしまいました。なんとなく頼りないところが、あの役にぴったりで、配役の妙も味わわせていただきました。

ああ、面白かった。

(評価:★5)

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