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[コメント] 秘密と嘘(1996/英=仏)

モダン・クラシック。脚本よくもここまでビタースウィート。
カフカのすあま

じゅうぶんありうる設定。でも意外な展開。瑣末な要素まで計算され、リアリティの増幅につながっている。

脚本上手すぎる。2回目でそれに気付いた。ブラックジョーク連発なのだ。あまりのブラックさに当事者は苦笑、観客は爆笑。

役者は端役にいたるまで、監督と信頼関係を築いている。だれ一人として下手な芝居をしない。そういう、結束感・収束感が心地よい。ちなみにソーシャル・ワーカー役の女優など、かなり「できる」役者。

「嘘もつきとおせば真実」と歌ったのはビートたけし。だけど、つきとおせない嘘もある。

それにしてもティモシー・スポールおいしすぎる。

ちっとも暗くなんかないよ。こういうのはローキーっていう。美。イギリス映画だけど炭鉱ものじゃないし。ビタースウィート成功例。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ルッコラ エピキュリアン[*]

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