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[コメント] パーフェクト・ワールド(1993/米)

「虎の穴」でダメ出しを出しといて、反論されると何も言えないエビスさんを見て。
ピロちゃんきゅ〜

この映画は、見ときながらも、ぜんぜんコメント思いつかなくて、ほっといた映画。見終わったときの微かな記憶では「ダメダメだな」だったはず。たまたま「虎の穴」のエビスさんのコーナーで「ダメでしたねー」と言っときながら、ゲストの渡辺さんに反論されると、あとは口をモゴモゴさせて反論できないのを見て、なぜか、この自分が「おい、言ってやれ!反論できんのか?このバガボンズがー!」と口走ってしまった作品。

エビスさんの「見たまんま、感じたまんま」コメントって基本的にオレと一緒。オレも「見たまんま、感じたまんま」コメントの感想コメンテーターとして今現在も感想を述べているわけだ。にしてもだな、自分が感じた事を、「違うんじゃない?」と反論されてもだな、「なるほど、でも、そうは感じ取れませんでしたね、つまりは、そんな演出だったとしても、そう感じさせなかった作り手の問題です。」ぐらい言えよ。それが感想というものだ。人の感想には、その感性や知識の差は関係ない。感じた事、想った事を言うのがそれだからだ。つまり、作り手の意図や隠し設定なんかが見抜けなくても、別に良いのだ。それを述べる時点での自分の知識、感性で述べる。見抜かせてくれなかった演出側がエビスさんには判らない映画を作ったって事実なのだ。ただ、感想を述べる上で「自分が感じた事は作り手の意識より遥かに浅はかである」「理解できない→往々にして自分の理解力・感性の欠如である」と認識しないで述べるほど愚かに見える事はないぞ。ま、エビスさんのキャラあっての許されるコーナーだから、いいんだけど。

はて、それでですね。自分の感想を…。

オレが思うには、ケビンのキャラクタ設定がやはり無理があると思うわけだ。後半の本当はいい人なんだよ!ってのを出したいから、前半は悪役に徹するわけだが、イマイチ弱いというか、なんというか。子供の視点からみて、いい人か悪い人かっていうのは、大人から見た視点とかなり違うと思うのだが、大人から見て極悪人でも、子供からみれば「飯をくれる」だけでも味方の人だったりするわけで、設定としては、ケビンは大人から見ると、ずっと悪人。子供は悪人だと思ってたのに、自分を助けようとしている大人に感じていって、結果、子供の心に残る「パーフェクト・ワールド」は子供側の勘違いから生まれた理想の友情物語ってほうが、カゲがあって、ホンモノっぽくないっすかね?感動できない?そりゃそうだねぇ。まあ、邦画でいったら『完全なる飼育』に近い内容だったりするわけだが(え?違う?)、企画出した時点のテーマが、もう、そんな感動大作なりの展開なんで、その企画を壊すようなアイディアを出したってどうしようもないんだけど。だめか?ん?この喩えが判りづらいか?スマン。オレも何度も書き直してるのにうまくまとまってないのよ、これが。

そうだ!タイトルを変えよう!『ブッチのいた夏』。ブッチの得意技をヘビの掴み取りとか、そんなエピソード込みで。あの子供が遠くを見つめながら、「あの頃はみんな自由だった…」とか言うの。ちゃうちゃう、自由じゃなくて無秩序ですな。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)けにろん[*] ゆーこ and One thing

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