コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] タンポポ(1985/日)

その名前を付けた親が見たい。苗字を想像すると楽しい。例:黒井タンポポ・山田タンポポ……なんかフォークミュージシャンみたいだね。
ピロちゃんきゅ〜

オレ的にはサブストーリーのほとんどは要らないと思ったが…。ストレートにラーメン屋の話をしてくれた方が集中できた。気がする。そこを減点して☆3つ。ま、どっちでもいいや。

うまいもんを食いたい!ってのはもちろんだけど、やっぱ、メシは食うより作るほうが楽しい(少なくとも最初のうちは)。自分が作り上げたモノを目の前で「うめえ」と言ってくれる、その瞬間の喜びが料理の醍醐味ではなかろうか。タンポポは、最初のあたりは、美味いって言われるなんて想像してない。単に、ダンナの忘れ形見のお店を潰すまいとしているだけで、「なんでお客が来ない」のか理解してない。ただ一生懸命。「こんなにガンバッテルのに!」という怒りと焦り。そんなんじゃ、うまいもんは作れないよ。もちろん、美味い料理の作り方を覚えるのも必要だけど、ゴローが指導する最初のポイント、お客が入ってきた時、「いらっしゃい…」→「ちが〜う!」。ここが最も大事なポイント。そう、すべては相手に食べてもらう、その意識。そこからスタートするのだ。単に一生懸命やるだけでは、単なる労働であって、料理屋で料理をする!という行為の大前提が崩壊している。「なぜ、自分は他人のメシを作るのか?」を考えれば、おのずと、店も味も改善されるというものだ。商売の為に!メシがあるんじゃない。メシを作る幸せ!その為に商売がある。そんな意味でも、このタンポポは見事、労働→快感に昇華させた。普通はこうはいかない(例:貧乏脱出作戦のダメ店主たちのその後をリサーチしてもらいたいものである)。

お?そこで、いま、サラリーマンなんか〜やめて、おれは、のんびり焼き鳥屋でもやろうかな〜なんて言ってる君!そんな気持ちで始めると痛い目を見るぞ。最近、多いんだよな。何にもやる目標がないから、適当に「焼き鳥屋」とか「ラーメン屋」。間違っても、ウチのお客から厨房の機器類は買わんでくれ。ウチが回収できなくなる。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (6 人)町田[*] カルヤ[*] Shrewd Fellow[*] ババロアミルク[*] KADAGIO[*] らーふる当番[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。