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[コメント] ハイ・フィデリティ(2000/米)

LPの並び順「中村雅俊/ふれあい」「GARO/ライブ」「ビートルズ/中、後期全部」「クイーン/5,4,3,6」「エアロ/4,3,5」「パティ・スミス/4,3,2,1,5」…ああ、買った順。
torinoshield

わたしの家には聞く方じゃなく「作る方」でそっくりなのがいます。以下マニアでもわかるか不安。 例えばこんな感じ・・・・

ある洋楽番組を私とQとMと「普通の人達」が見ていました。 ある曲が流れ(普通の人)「いい曲だったよね!」(私)「…」(Q)「ハイハットが…」(M)いきなり笑い出し「サビの前だろ?」(私)「なんでプレート*1使うんだ?」(M)「俺ならなんも通さんね、距離は出すが*2」(Q)「っていうかいらんでしょ」(普)「…結局いい曲じゃなかったんだ」(私)「いやいや、いい曲だったよ」(Q)「いい曲だがベースが…」(M)爆笑して「最後か?最後だろ?いやアレはいいよ。最高」(私)「っていうか打ち込み*3すんなよっ、少しもたった感じが欲しいよな」(Q)(M)2人首を横に振りながら「それはこいつらには無理」(普)「…」

*1…エコー処理の一種。簡単に言うと鉄板を使って残響効果を演出する。安い代物を使うと我々の様な人間から失笑を買う。一般には聞こえない。作り手が「やばい、なんとか騙さないと」と言う時にそっと使う。

*2…「通さん」つまりエフェクト処理をしないこと。「距離」ドラム用のマイクセッティングの時わざと遠くにセットする。ノイズは拾うが聞いていて遠くで鳴っているように聞かせる技。卑怯な奴になるとイコライザーを使って何とかしようとする。7、80年代の日本映画はこれが多い。これで映画を減点する気にはならないが気になってしょうがないことは確か。

*3…今や当たり前になったコンピューターに演奏記録を録って再生する方法。後でスピード、音程、ミスなどを直せる。が一定単位で1/16程度に区切るので恐ろしく正確無比な演奏になる。小室先生はこれの虜。うちでは1/96でしか使わない。わざと外したい為。しかし、これも一般には気にする奴は「全く」いない。TVで流れる最近の音楽は98%(当社の勘)1/16だ。人間まで正確になってどうする。性格が出ていないぞ。(←うまいな、おい)

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スティービーに関しては映画の彼らの見解に一言。答えは彼自身ではなくシンセだろう。彼の最高潮の時のシンセはモノ(短音しかでない代物)なので何回も重ねて録らなければ和音が成立しないのだ。普通は70年代のゴダイゴのミッキー吉野のようにメインメロで鳴らし終わり。70年代にうら寂しいシンセが鳴ったらそれはモノだからなのだ。ところが抜群のメロディーメーカーである彼はモノシンセに「歌わせた」。ついでに2,3重奏もさせた。MTRで何回も重ね録りして。それが「シークレット・オブ・ライフ」まで。

これ以降は日本製のポリ(和音)シンセが世界中にあふれ出した。そして彼もそれを愛用しだした。それを聞いた時のショックと言ったら…。エンドクレジット中の「I belive」はモノシンセ時代の最高アルバム「トーキング・ブック」からだ。もっとひねったモノ出してくるかと思ったんだが…(Saturnとか)←ここでMとQは確実に爆笑…

(評価:★4)

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