[コメント] アメリカン・ビューティー(1999/米)
全員が主役になり得るのにお父さん中心になっちまった。時間軸ずらしても一人一人の小話にして最後の場面に向かう方が面白かったかも。
ぐるぐる回るゴミ袋、そしてビコーズの歌詞
かつての７０年初頭に青春を送った若者達も今や当時最も毛嫌いしていた人々と同じ人生を歩んでいる。それに気付いたお父さんは、フリーセックスだ、世の中ラブなんだと言い（言ってないが身体がそういっている）、奥さんはそれに気が付かない（彼らが否定した両親の価値観とそっくりになっている事に）。一時期旋風を起こした革新世代の彼らが結局アメリカの保守本流となっている皮肉。
そして今度は若い二人が新しい形の愛を作ろうとしている。両親の若い頃とそっくりな事をしているとは気が付かずに。価値観は周り巡ってくる、それが若干の姿を変えて。ビコーズ（詩の内容も含む）をわざわざアレンジし直した意味はそういう事なのだろうか。
それにしても軍人のお父さん、小松の親分さんに見えちゃったらもうシリアスになればなるほど「長ーい目で見て、長ーい目でっ��」って言うんじゃないか、とスペイシーばりの妄想。本編の内容も３０年スパンの「長ーい目で見る」もんだろうし
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