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[コメント] 未来惑星ザルドス(1974/米)

ショーン・コネリー祭り、あるいはもう1つの『猿の惑星

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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ジャイアント馬場ばりの赤パンいっちょのショーン・コネリースティーヴン・セガールばりのオールバック&三つ編みのショーン・コネリー。ウェディングドレスを身に纏うショーン・コネリー。勃起研究の実験台にされるショーン・コネリー。ここまでくると、もうただのショーン・コネリー祭り(Copyright by WOWOW)だ。監督のジョン・ブアマンが生真面目なので、本気で笑わそうとする気がない分(いわゆる天然?)、個人的には尚更笑えた。

話としては、平たく言ってしまえば、ローマクラブの“人類に警鐘を鳴らせ!”的な「成長の限界」論(1972年)なんだろうけども、そこらへんの本流SF寓話としての風刺性は、『2001年宇宙の旅』というよりも『猿の惑星』だろう。

後半の、鏡のシーンや逆回転などの前衛映画ちっくな暴走には正直着いていけなかったのだが、すべてを無=死に帰すラストの銃殺虐殺シーンはある意味で感動的とすら言える。同じ監督の『脱出』なんかを偏愛している自分としては、本当に愛すべき作品。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)sawa:38[*] ジェリー[*]

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