[コメント] 武士の一分(2006/日)
木村拓哉が腰高な体形のせいで武士に見えないときがあるがそれでも合格点。脇役は合格点どころか満点続出だ。特に歩き方や立ち居振る舞いに武士の存在感が強烈な坂東三津五郎と、今までに見た時代劇映画中でも最高の中間である笹野高史。
笹野高史のキャスティングは奇跡のように素晴らしい。
中間（ちゅうげん）というと、これまで見た映画で思い浮かぶのが、堺駿二や渡辺篤などの笑劇系の人か、老中間として登場する左卜全、加藤嘉などだが、前者グループはシリアスな映画には向かず、後者グループは一歩間違うと主人に対する「三太夫」的な存在感を持ちかねない。この映画脚本にふさわしい中間としてキャストされうる人間はそうはいまい。（一人上げるとすると藤原釜足か。）
(評価：)
投票
| このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。