[コメント] ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女(2005/米)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
私が好きなのは、「こちら」と「あちら」の間をつなぐ洋服ダンスを、何度も行ったり来たりしてくれるところだ。
私にとってのファンタジーのポイントは、その世界観の出来如何より、「こちら」から「あちら」へ移行する瞬間である。そして最後は「こちら」に戻ってこなければならないと思う。したがって「あちら」へ行きっぱなしのファンタジーや、そもそも最初から「こちら」がないファンタジーなどは、私にはいまいちのれない。
ところで子供のころ「おしいれのぼうけん」という絵本が好きだった。
いたずらっ子の子供二人がお仕置きのために押入れに閉じ込められるのだが、暗がりに浮かんだ壁のしみがトンネルになって、そこから冒険が始まる……というストーリー。ちなみにこの絵本も最後はちゃんと「こちら」に戻ってくる。ファンタジーというのは「こちら」に戻ってきた時にはじめて完結するものなんじゃないかと私は思う。
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