[コメント] マルホランド・ドライブ(2001/米=仏)
ジワジワとはめられる、しびれるほどに甘美な罠。
なまめかしい熱をはらんだ闇に夢魔がちりばめた、官能的な記号の群。そらまたリンチの分裂症が始まったぞと、それらの記号たちが決して解読されることがないという予感に、むしろ胸を高まらせる。いつまでも続く夢見心地。ところが、めくるめく陶酔が悪夢のバッドトリップへと変わってゆく瞬間を待ちかねているうちに、いつのまにか引きずり込まれていたのはしびれるほどに甘美でエロティックな愛と情念の世界だったことに気づく。また奴の罠にかかった!
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