[コメント] ベッカムに恋して(2002/英=独)
ヒロインと同じくインド系の監督は、自らのルーツ(文化的アイデンティティ)の全てをこの映画に余すところなくたたき込んでいる。[テアトル新宿]
**ネタバレ注意**
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(監督の親族が総出でエキストラ出演しているという)結婚式のシーンに代表されるように、イギリスにおけるインド系住民の文化が作品の範囲内で最大限描き出されている。それはまさに監督の言いたかったこと(「イギリスのインド系住民とはこんな人たちなのよ!」)であろうし、かつまたこのストーリーに豊かな肉付けをするのに役立っているのは明らかだ。
父親にスポイルされたジョンと最終的に両親に理解してもらえたヒロインの対比も上手い。ただうがった見方をすると、インド系の親のほうが英国人(アイリッシュだけど)よりも物分かりがいいんだぜ!へへーん!みたいな皮肉が込められてたりするのか? もしそうだとしたら、ちょっと皮肉キツイな。
ま、いずれにせよ「当事者の視点で作られた話はやっぱり説得力十分」ってことで。
ちなみにヒロインを演じたパーミンダ・ナーグラは実はサッカー未経験だったそうで、それ自体は構わないけど、プレー中もずっと足下のボール見てるのはちょっとどうかと思うがね。監督、「たまには顔を上げなさ〜い」って言ってやれば良かったのに。
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