[コメント] 陽はまた昇る(2002/日)
およそ人間にとって、自分が信じてやってきたことが認められ、評価されるということは、その人生の中で何ものにも代えがたい瞬間なのだ。[新宿東映パラス2]
観る前は「どうせTV番組のパクリだろ」と思っていた。しかし実際に観たら、元ネタよりずっといいじゃないか!
TVでは実話がそのまま伝えられていたが、本作では多すぎず少なすぎずの絶妙な脚色によって、単なるVHS成功話にはとどまらない、もっと普遍的な話になっている。だから我々は、ただの一サラリーマンではない、自分の信念を貫き通した一人の男の姿を、主人公に見ることができるのだ。
もちろん、この主人公のキャラクターそのものも素晴らしい。技術者たちに営業をやってもらうよう説得するのも言葉足らずで上手くいかない、口下手な技術屋一筋の彼。しかしその背景には「誰一人として辞めさせたくない」という真意があったのだ。感情移入できないわけがない。
およそ彼の生き方は、サラリーマンとして、いやそれ以上に一人の人間として、お手本にしたいものだ。
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