この映画、予告編だけで十分。予告編が良かったので思わず本作観ちゃったんだよね。「モデルの高橋マリ子を主演としてちょっと映画撮ってみました〜」な作品。どうして途中で席を立ちたくなって、初めて「金がもったいない」と思ったかを考えてみる。以下、自分の好みとの不一致を主な理由とする非難・中傷と言えるのかもしれません。

１話がない：原作は知らないけど、「思春期のどうしようもなさ」を描いているんだろうことは分かる。で、どうした、ってな感じ。映画としてのストーリーに魅力が無い。

２センスがない：テニスのスコートと同じ長さのスカートを穿いているだけでも「あほか」と思えるのに(たとえ世の女子高生の大半がそうだとしても)、露出された脚ばっか執拗に撮っている。艶かしい、思わずみたくなっちゃうような脚でもないし、撮り方もセンスがない。そして、役者がポーズを撮るシーン(各種)も中途半端だ。ポーズは何も決まってないし、雰囲気がだれてる。

他のコメンテータの方が書かれている「ヴィヴィアン」というのはあの"マヌカン"が扱っていて高橋マリ子が着用していた洋服なのかしら？確かに格好悪かった。多分、これも撮っている側の問題。

３高橋マリ子がお人形さん的存在：彼女は確かにきれいな人だ。しかし、年相応に見えない。大人びているというのではなくて、精気がないというか、老けて見えるというか。いや、悩み多き少女の役としてはぴったりなのかもしれないけど。ただアップの連続だと不愉快極まりない。「もう、よしてくれ」という感じ。やっぱりこれは「モデルの高橋マリ子を主演としてちょっと映画撮ってみました〜」な作品でしかない。

余談：エンドロールに「ダンス振り付け師」とあったけど。謎。あのクルクル？あのポーズ？

それと川合千春の役名が「美女」だったのには笑ってしまった。うん、確かに彼女は美女だ！