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[コメント] ターミネーター4(2009/米)

正直、今作は『ターミネーター』の世界を舞台にしたスピンオフ作品としてみた方がいいかもしれない。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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ターミネーター』のシリーズ4作目。

2と今作との繋ぎ感が強かった3と比べると、スカイネットとの全面戦争となる展開の分、こちらの方が見どころがある。

ともかく今回は、知らない内に世界が崩壊し、機械の体を移植されしまった男、マーカス・ライトのかっこよさが際立つ。彼中心の展開としてみれば、道中で出会った、若き日のカイル・リースや共に行動する少女スター、自分を助けてくれたマーカスに恩義を感じ、ジョン・コナー率いる抵抗軍に逆らいながらも彼を助ける女戦士ブレアなど個性が確立されており、スカイネットにさらわれたカイルやスターを助けるマーカスの活躍もなかなか面白い。正直、今作は『ターミネーター』の世界を舞台にしたスピンオフ作品としてみた方がいいかもしれない。

一方、ジョン・コナー側に関しては、戦争を体験したことによる心労もあるのだろうが、結構、人に対して冷酷な描写が目立ち、マーカスに対しても終盤近くまで心を開くような姿がないので、スカイネットとの対決という宿命を背負った立ち位置なのに、そのかっこよさがあまり伝わらなかった。また、機械ながら人間の心を持ったターミネーターに会っているジョンが複雑な立ち位置にいるマーカスを寛容に受け止めないのも違和感がある。前作のヒロインだったケイトも今回は妊娠しているという立ち位置ゆえに存在感が薄い。

スカイネットの機械兵器に関しては、無人で動くバイク型のモトターミネーターなんかはかっこよかったが、『トランスフォーマー』と描写が丸被りなのはちょっと気になった。

(評価:★4)

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