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[コメント] パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド(2007/米)

前作では多数の新キャラや多くの伏線、大迫力の艦隊戦など、見所満載だったのに比べると、今回は明らかにスケールがダウンした。特撮レベルが落ちているわけではないが、新味が感じられない。
わっこ

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パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ第3作。

前作では多数の新キャラや多くの伏線、大迫力の艦隊戦や怪物クラーケンなど、見所満載だったのに比べると、今回は明らかにスケールがダウンした。特撮レベルが落ちているわけではないが、新味が感じられない。

前半、死んだジャック・スパロウをウィルたちが海の墓場からブラック・パール号ごと救出するという展開は、ちょっとファンタジックすぎる気がした。もともとファンタジーな世界とは言え、人が簡単に生き返ったり、不死身になったりする展開は物語に重みがなくなる。

今回もジャック、ウィル、エリザベスは互いの目的のために裏切ってばかりといういつもの展開。最後に海賊の首領たちと団結して戦うはずだったのに、結局、デイヴィ・ジョーンズの幽霊船との一騎打ちで決着が付いたのでは、何のための団結だったのか、よくわからない。ベケット卿ももう少し策士かと思ったら、最後は呆気なくやられてるし。

最後でウィルとエリザベスは結婚するが、ウィルは幽霊船の船長になってしまい、十年に一度しか会えないのに彼女を結婚という鎖で縛っておくのは、最初にウィルで悩んでいたように束縛を嫌うエリザベスにとっては不幸なように思う。

ラストでは子供も生まれ、互いに会えなくてもウィルとエリザベスの愛が続いているように描かれているが、それまで散々、ジャックとエリザベスの恋のシーンを見せられてきた者からすると、疑わしく思ってしまう。

そういう一途な展開にするのなら、エリザベスがジャックに惹かれるシーンは描くべきではなかったように思う。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ババロアミルク[*]

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