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[コメント] 悪夢の破片(1998/米=カナダ)

全体的な構成がデミ・ムーア主演の『薔薇の眠り』そっくりだなと思ってたらこっちの方が公開が先だった。
わっこ

**ネタバレ注意**
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主人公が夢と現実をさまようストーリー展開、現実に戻るために夢の自分に別れを告げるところなど構成がデミ・ムーア主演の『薔薇の眠り』そっくりだが、こっちの方が公開が先。

先に類似ものを見ていているのでどうしても比較的になってしまうが、『薔薇の眠り』のデミ・ムーアは後半で素晴らしい演技していたのに対すると、こちらのアンヌ・パリローはキャラの演じわけがあまり出来ていない印象。また夢の中での殺し屋のキャラが『ニキータ』とかぶる。

構成的には『薔薇の眠り』が主人公が現実に戻るために夢の中の人に別れを告げる感動的なシーンで秀作になったのに対すると、この映画は夢の現実の世界の境界線がかなり複雑でストーリーが途中で把握できなくなる。またサスペンス映画という構成にしたために『薔薇の眠り』と同じようなシーンを展開させても、その後の展開が悲劇なのでなんとも萎えてしまう。

映画としては二番煎じだった『薔薇の眠り』の方が感動的に仕上げ、後半のデミ・ムーアの演技で秀作になったのに対し、この映画はキャラに魅力が感じられないし、ラストも感動できないし、なによりこの映画での主役のアンヌ・パリローがあまりキャラを上手く演じきれていないので、どうしても比べると数段見劣りしてしまう。

(評価:★2)

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