[コメント] ザ・インタープリター(2005/米)
格別の高揚感もスリルもあるわけではない。でも、それがこの作品で扱われている「見えない恐怖」だろう。テロの恐怖はすでに偏在化し、誰の身にもおこりうる。そうした問題をとてもデリケートに扱ったこの監督の良心と手腕に3点。そして主演の2人にプラス1。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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作中で繰り返される国連の意義。その一方で、凡そ人の関心があまり届かぬところで、今も圧政は続いている。そしてそれはあまりにも放置されすぎているのではないかということ。これが資源豊富な国での出来事だったらどうなんだろう。
白人=キッドマンを被害者にすることで観客は無条件に、このような問題に対して非難をするのだが、まあ、やり口としてどうかというよりも、それが映画的なんだということ。キッドマンはまったくもって凛として美しいし、ペンはそれまでに見せなかった笑顔を最後で披露する。娯楽は娯楽なんだと、ポラック一流の信念を見せつけられた思いだ。
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