[コメント] ニューヨーク・ニューヨーク(1977/米)
ライザ・ミネリが唄いだすと途端に画面に求心力が生まれる。これが「華」なんですね。でも監督は彼女の役にはあまり興味がないのか描写が紋きり型で、その点天才で強引(偏執狂気味)なデ・ニーロの描写には熱いこだわりを感じる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
男女の物語を軸にしながら作品全体としては戦後N.Y.のショウビズ史的なものを描こう、というような狙いが、スコセッシとデ・ニーロのイマジネーションがシンクロし、ジミーを描くことのほうに傾注していってしまったような感じ。そのへんがショウビズ業界史、あるいはミュージカルとしてはアンバランスな印象を受け、「スコセッシ+デ・ニーロ作品=偏執狂男の物語(大抵)」としてはライザ・ミネリが立ちすぎている。なんかおさまり悪い作品です。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (4 人) | [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。