[コメント] ゴースト・イン・ザ・シェル(2017/米)
オリジナルへの敬意を誰よりも演出家がわかっているというつまらなさ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
得てして「原作の冒涜」とか言われることの多かったビジュアル作品の映画化だけど、もう最近はその手の心配はしないでもいいようになった感じがある。オリジナルのファンでも納得できることが最もプライオリティが高いということが、ビジネス視点で理解されるようになったのだろう。おそらく監督も「なにしろ僕こそが最高のオリジナルのファンだからね」、と公言する人を起用するようになっているのだろう。本作は監督のファン愛がとても感じられた。それだけに「なかなか頑張った」という感想にしかならない。オリジナルへの愛がただのリスペクトではく、オリジナルと真っ向対決くらいにまで昇華しないと面白いものにはならないもんだなぁと思った。
オリジナルとの比較はしないで言うと、サイバーパンクというジャンルが著名作品の焼き直しという形を通してでも、こうやって大衆向けに敷居が低くなったことが嬉しい。ネットワーク世界のイメージとか、荒廃した都市の様子とか、人間離れした義体人間のアクションとかはまだまだイマイチ。でも、ジャンルの作品が多く作られることがジャンルのクオリティの向上への道だと思う。これから、これから。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (6 人) | [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。