[コメント] ライフ・イズ・ビューティフル(1997/伊)
映画を見終った人むけのレビューです。
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完璧の寓話。家族を守るため最後の最後まで“希望に繋がる嘘”をつき続けたグイドの姿に感動。そしてそれはラストで実現することになる。 恋して、笑って、生きて・・・・・・人生はこんなにも素晴らしい。
素晴らしいヒューマンファンタジーに乾杯。 これは現実には到底ありえないファンタジーだ。 しかし、作品としては非常に良いモノに仕上がっている。 やはりそこは脚本の力、ベニーニの力によるものが大きいのだろう。
最初のナレーションで大人になったジョズエが語り始め、 そして最後に締めくくるのだが、この部分は実に秀品である。 実際、ジョズエは父があのような行動をとってくれなかったら、 きっと絶望して生きてなかった事だろう。だからこそ、 「これは父から私への贈り物」という締めの語りが涙を誘うのである。
父は命をかけて、ジョズエを守り、 その為についた嘘は全てが本当のモノとなった。
ラストの“1000点獲ったらホンモノの戦車が貰える”という グイドがジョズエについた究極の嘘すら実現化してしまった部分、 そして、その戦車の登場シーンには鳥肌がたったものだっだ。
素晴らしい寓話をありがとう。イタリアが生んだ名作、ここにあり。
:あとがき: 最近、幸せで満たされた寓話等がメジャーヒット、一般受けしだすと それまで応援していた映画ファンが急に手のひらを返したかのように アラ探しをし、さも自分は凄い映画を知っているかのような作品中傷が 増えていて非常に残念。ハスで観る事なく、もっと自分に正直に観て 欲しいものだ。ヒット作、名作をバカにする事でしか映画通を顕示できないのは、少々見苦しいものがある。
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