[コメント] 丹下左膳餘話 百萬両の壷(1935/日)
シツコク「あなたにおすすめ」って、コンナ映画、ドコが面白いんだか、オレは絶対認めんぞ!大体、時代劇は「必殺仕事人」と「子連れ狼」以外は嫌いなんでい!
グワッハッハッ!メチャメチャおもしれ〜!!!
この映画で多用されている、オチるための「省略」。この「省略」こそ、映画と詩でしか成し得ない、読む人の想像力をかき立てる奥義。この「省略」こそが、オイラの頭の中で、登場人物が生き生きとした人間としての《生命》を宿す余白。その見せ方がまた滅法巧いんだよなあ。
何がこんなに面白くて、何がこんなに心の凝りをやわらかくほぐしてくれるんだろう。
「丹下左膳」だって、見たことないはずなのに、あの寝そべった背中越しに「歌いたくないってなら、歌わんでいい」と登場した途端、「よっ!待ってましたっ!」と声かけたくなっちゃう。懐かしいオッちゃんにやっと再会できたようなワクワク感。いや、きっとどこかでお会いしているに違いない。
それにしても、僕たち日本人は、きっと、「壺」と一緒に大切なものを沢山なくしちまったよなあ。この映画の生き生きとした江戸時代の人間たちの描写に、チョッピリ羨ましさを覚える。「縁」を大切にしていた時代。「縁」を大切にしていた人間たち。
とても愛しい映画だ。
[Planet Studyo +1/3.08.02]■[review:3.10.02up]
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