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[コメント] タイタニック(1997/米)

ウィンスレットのカラダが粗大ゴミ級なら、脚本も演出もセットも粗大ゴミ。いろいろ言いたいことはあるが、→
muffler&silencer[消音装置]

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







交代してやろうという素振りは微塵も見せず、黒○香ばりにピーピー笛吹く、ゴキブリ並の生命力逞しきローズの姿に、感動どころか苦笑を禁じえなかった。更に、軽石三太郎氏の言う通り、その根ババぶりは、老いても健在なのであった…

誰の言葉かは忘れたが、「恋は、男にとっては絵画のようなもの。女にとっては音楽のようなもの。絵は一度飾ったらなかなか取り替えられないものだが、音楽は、気分次第で次から次に替えられる。」というのがあった。安っぽい哲学で好きな言葉じゃないが、それを踏まえれば、沈んでいったジャックを涙ぐみつつ見送り、その直後掌返し、涙を拭っての笛吹きも、理解できなくはない?!

ホワイトアウト』でも思ったが(映画ではなく原作を読んで)、氷山が浮くような温度の水中では、人間10秒ともたないのというのは、船の沈み方ウンチク以前の常識。まさに「瞬殺」。愛を語り合い約束を交わす余裕すらないぞ、とヒジョーに冷めた目で見てしまった自分にも非はある?!

ジャックはなんであんなに船内に詳しいの?「こっちだ!あっちだ!」って行く先々見事に正解、『CUBE』じゃ考えられません。「おみゃーさん、実はタイタニック号の船員かい?」と、あまりのご都合主義にツッコみましたな。こんなツッコミ系関西人の自分にも非はある?!

つまり、物語にはまったくリアリティーはないが、セット・背景の歴史にはリアリティーがあって、「おー、すげえ!」で楽しむのが本筋だったんだろうなあ。ペペロンチーノ氏の爆笑モンのreviewもあながちフィクションじゃないかも?!

しかし、

何かしら圧倒されそうな叶姉妹的ハリボテ・ゴージャスな背景に、イカニモなお涙頂戴物語をテキトーに織り込んで、テキトーに駒のように人間を配置して、ステロタイプで底の浅い演出(例:ビリー・ゼインの悪役ぶり)でやり過ごし、その存在自体偽りのような映画は、やっぱり好きにはなれない。ましてや、それをエポックメイキングと無邪気に自負する監督や俳優なんて断じて許せない。そもそも、人の死をあんな軽薄な感傷と共に羅列していくなんて悪趣味以外の何物でもない。

よって、「脚本→冗長」で、「演技・演出→粗雑」で、「セット→やたら巨大」な、「粗大ゴミ」というコメント評価になったワケで。

あと余談になって、記憶も定かではないが、二人の車中のラブシーン、女性が下で男性が上という逆構図は青春ラブストーリー系では画期的。あれじゃ、娼婦と童貞の構図にしか見えんぞ。 # ウィンスレットはガタイが云々というより、あの鼻っ柱の強そうなイケズ顔がモンダイなのではという気がする。同じような幼児体型ながらキュートなドリュー・バリモアジェニファー・コネリーだったらディカプーファンの反感も買わなかったような…。 ## 更に言うなら、ディカプーもどうかと思うなあ。全然頼りがいありそうにないもんなあ。ドド氏ご推奨のスタローンだったら、ウィンスレットと釣り合うだろうが、違う意味で沈んでいきそうだよなあ。

ただし!

たった一日二日で命を賭けられるほど恋に落ちるなんて信憑性がない!という声もあるが、んなこたあないぞ!

まさに、恋が生まれるのには、見つめ合うだけで充分なのであります。恋は、理屈を越えた奇跡の結晶、縁のなせるワザなのです、ハイ。

ただし!

あくまでも「恋」であって「愛」じゃないので、あしからず。

追記:元コメントをよく読み返してみると、「船酔いして泣く前に...」という箇所は「映画との出会いを大切にしている、違う価値観を持つ人を否定」に抵触してたな、と反省することしきりです。クレームはなかったのですが、気分を害された方、申し訳ありませんでした。

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (23 人)Myrath[*] ジェリー[*] ペンクロフ アルシュ[*] ゼロゼロUFO [*] むらってぃ大使 ミュージカラー★梨音令嬢[*] peacefullife[*] マッツァ[*] ヒエロ[*] こしょく[*] charass[*] めかこ 仏教戦隊ナンマイダー[*] ボヤッキイ[*] ボイス母[*] tredair[*] ちくざん[*] ペペロンチーノ[*] d999[*] ハム[*] minoru[*]

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