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[コメント] にっぽん昆虫記(1963/日)

“国のため〜氏のためにと働いて〜今は一人で日記書いてる〜”
G31

ハタチから40くらいまでを一人で演じる左幸子が素晴らしい(結構いい女)。

ボイス母さんの言うとおり、合間合間に表題のような短歌(?)が挿まれ、その調子っぱずれなところと自虐的なユーモアが笑いを誘います。

主人公の人生を昆虫と言いきる、今村監督の突き放した視線がクールなリアリズムの極致。あまりにリアル過ぎて、導入部、方言きつくて何言ってるかわからないくらい。農村のアッケラカンとした人間関係をここまでリアルに描ける今村昌平は天才だ。

マザコン/ファザコン、幼児虐待、アダルトチルドレン等々の問題がなかった時代。たくましくしたたかに生きつつも、それでも踏みにじられ、利用され、裏切られる人生。さすがにそんな時代よりは今の時代の方がいい・・・よね??

85/100(01/02/12見)

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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