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[コメント] 1917 命をかけた伝令(2019/英=米)

予告編が意味を成さない映画。どうしてもシーンを切るので(予告編だからな)、普通の戦争映画にしか見えない。
G31

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 ドイツの塹壕の爆破から逃げ出すシーンまでは本当に心を揺さぶられた。水漬く屍、草むす(砂ふす?)屍という光景も、戦場では事実こんな感じなのだろうと心を押し潰される。いつ、どこから襲われるか分からない状況。視界の開けるところへ頭を出す恐怖感。視野の限定されることが緊張感を産み出す。至近距離のワンカットで描く意義のある画期的な戦争映画だと思わされた。

 でもここまで。このあとは矢継早にイベントが続く。ドイツの撃墜された戦闘機がこっちに向かって来るシーンなんざ、思わず失笑(映画だな、おい)。フランス娘との逢瀬とか(必ずあるね、これ)。こうなると長回しも息が詰まる。やっぱ映画てのはカットを割ることが効果を産む表現技法なのだなあ。

 まとめると、何も起きない時間帯は迫真の戦争。イベントが起こり始めてからはただの映画。

75/100(20/02/16見)

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)クワドラAS ぽんしゅう[*] プロキオン14[*]

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