[コメント] バリー・シール アメリカをはめた男(2017/米)
バリー・シールという人物の皮膚の内側に入り込んだかのごとき一体感。彼と一緒に操縦桿を握り、彼と一緒に冒険を味わった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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始めからその地位を目指していたわけでなく、行き当りばったりの果てなのだが、与えられた環境下では、常にベストを尽くさんとしてきた人物、という描き方。アメリカ人こういうの好きそう。アメリカの方々がある種理想とする人物像なのだろう。
僕なんかにとっては、次のような人物描写が重要。冒頭、TWAの副操縦士として、隣で寝ている機長にもバレないようなやり方で、急降下をしてみせ、こっそり楽しむというシーン。また、最終盤、自分はメデジンカルテルの使者に爆殺されると覚悟していて、せめて他者を巻添えにしないようにと見せる配慮とか。根っからの性悪な人間ではないんだなと思える。
ただ、実際の出来事に忠実に描かれているかどうかは分からない。本当にこの通りの人物だったかどうかは不明だ。映画的な脚色があることはまず間違いない。でも、この“たぶん脚色されている”人物は、やっぱ好ましいと思う。
80/100(18/06/21記)
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